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システム化できないこと

日々、AI(人工知能)やロボット化の技術が進化していって、世の中のほとんどがシステム化すれば、何事もうまくいくような気がしてきますよね。

でも、 「ちょっと待って!」と思うのです。

「どんなに世の中が進化を遂げても、システム化できないことがあるのではないか」とふと、思ったのです。

例えば、医療のことで言うと、現在の病院の西洋医学はかなりシステム化され、CTやMRIの検査などは、本来は自分で見ることのできない部分まで画像としてみることができます。
また、血液検査をはじめ、たくさんの検査を受けることができます。
そういった検査結果の数値で病気の状態を図ることになり、検査結果の良し悪しで自分が健康かどうかを決めています。

いつの間にやら、自分自身が感じる感覚や体は置いてけぼりで、自分のことなのに、検査の数値でしか自分の肉体の健康状態がわからないという結果になっています。
体を良く知ろうとして、科学的に追求してきた結果、本末転倒のような状態になっています。

毎年、健康診断を受けて検査数値の結果を追いかけたからと言って、自分の健康状態が常にパーフェクトに分かるかと言えばそうではないですよね。
そして、検査数値では、どこも悪くない結果であっても、体が不調だと感じる場合なんてよくあります。

ちゃんと健康診断を毎年受けていたとしても、数日後、数ヶ月後に大きな病気になることもあります。

病院は、ますます検査などに依存しすぎて、検査で異常がなければ、簡単にストレスだけのせいにしたりしています。

最近、よく耳にする話ですが、「インフルエンザワクチンの予防接種を受けたのに、インフルエンザにかかりました。」と。
予防接種も、完璧ではないのです。インフルエンザにかかってしまったら、どんな人もとりあえず、休養して治すしかないのです。

次々とシステム化されていく医療の中で、治療がうまくいかなった場合の受け皿がどこにもないような気がします。

システム化されたものの精度を上げるためには、完璧さが必要ですが、西洋医学では、臨床結果のなかでも最も効果が高いとされるものや、平均的な効果があるものが良いとされています。

例えば65%の方に良い効果が出たかどうかという数字によって、薬や治療方法が選び取られるのです。
個人差や個人の体質は完全に無視。
西洋医学の世界では身長差や性格、顔の違いなどは全くないロボットの修理のように考えているのでしょうか。

残念ながら、100%の効果を発揮する薬や治療方法は存在しません。反対に考えると、すべての人にとって、どんな時でも有効な治療方法があるわけではないのです。

システム化された医療の中でうまく治癒できない場合があるというのは当然のことで、誰の身にも起こりうることです。

そして、どこまでいっても私たちは人間です。だから、心があって感情が生まれます。
うまくいかなかった場合は、大きな大きな不安が生まれます。

だいたいの方が治癒することができると言われる方法で治療を受けたけれど、自分だけが治癒できない。と知った時の不安はとっても大きなものでしょう。

その不安に対して、システム化された病院の医療では何も対処はしてくれません。
「おかしいな、治るはずなのに・・・」これで片付けられてしまいます。
こんな不安を解消できなかった時は、何を頼りにすればいいのでしょうか?

最先端の西洋医学のシステムから外れてしまったら、他に人間らしい解決策がないものかと誰しもが考えます。

そして、昔から人が経験してきた解決方法にいきあたるのではないでしょうか。

漢方は、昔から人間を治療してきた経験医療です。
漢方には人間を西洋医学のように「人間はロボットのように全員が一緒のはず」という考えはありません。
一人一人の体質に合わせて治療を考えます。

人間らしい病気の解決策としては、とても素晴らしく、頼りがいのある医学であると思います。
東洋医学の漢方は、人それぞれに合わせますので、平均的なパーセンテージで効果を表すことはできない代わりに、すべての方に治癒の可能性がある医学でもあるのです。

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