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西洋医学の歴史

西洋医学の歴史

漢方は、4000年の歴史があります。
西洋では、18世紀まで、まじない的な瀉血治療なども行われていて、現代の治療よりは呪術的な意味合いが強く、今のような学問的でない治療が行われていました。
現代の西洋医学的な方法が行われたのは、1800年代の後半あたりからとなります。
ただし、最初に開発されたお薬の作用の仕組みがわかったのは、その80年後でした。
ですから、現代医学は、200年位の歴史でしょうか。
歴史とともにより細かく、より部分的に研究がすすみました。
身体をより細かくみていくという意味では、細胞学説がその元となった有名な学説で、細胞単位で病気を考えます。
時代とともに検査技術もあがり、より細かく身体をみることができるようになってきました。
やがて目は眼科、皮膚は皮膚科など身体を部分的にみるようにもなりました。
薬も症状ごとにあわせたりするので、薬の種類も豊富になりました。
西洋医学は身体を細かく細分化したものを研究し発展してきた歴史があります。

漢方の歴史

漢方は、具体的な実践方法が確立された書物が書かれてから紀元後で2000年ほどたっています。
驚くべきことは、おおもととなる漢方の理論は、2000年前と変わらないということです。
もちろん、2000年の間に実際の経験などによって治療方法に改良は加えられていますが、根本的な原理原則となる理論は変わっていません。
漢方の場合、結果と経験が重視されます。
(西洋医学は、最近の実際の医療現場をみていると結果より理論が重視されているように感じます。)
また、体質ごとの治療データの蓄積という側面もあると思います。
言い方が少し粗いかもしれませんが、2000年間の中で膨大な人数の人体実験を繰り返し、それに耐えた漢方薬だけが、現在に残っているのだと思います。
漢方でも理論は、重要ですが、それよりもどんな体質の人がどんな漢方薬で治ったという結果が重視されます。
新薬のように化学的に調べたのだから、理論的に間違いなく効果があるはずだという考え方ではないのです。
理屈にあわず、治すこともできない漢方薬は、この世から去っていきます。
漢方薬の壮絶なサバイバルです。
現在、よく使用される漢方薬は、それだけいろいろな体質の人を治してきたお薬です。
また、漢方の歴史は、治療にあたった先生から弟子へ伝わってきたというパターンがほとんどです。(中医学は多少違いますが)
長い歴史の中で、実践治療のあらゆるパターンが残ってきているのです。ですから漢方には、「本に書いてあるので理屈的に効くはず」といったようなことはありません。
本に書いてあっても効かなければ、体質あった漢方薬は他にかならずあるはずなので、実践の中で治るまで漢方薬を探しつづけないといけないのです。
そして、自分自身が考えた方法が、1つの経験となって、また後世に伝わっていくのです。
それが現在の漢方の歴史を今もなお進めています。
歴史は古いですが、古臭くなったものではなく、常に昔の智恵を生かしながら、最先端の方法を漢方医が自分自身で開発していかなければならないのが、漢方なのです。
個人の漢方の歴史も同様で、「どれだけ勉強したか(これも大事ですが)」より、「どれだけ漢方治療でのいろいろな経験をしたか」が重要です。
その漢方の先生の歴史が、漢方の腕を高めていくのです。
現在の漢方の歴史は、そういった個人の先生の経験が集まったものでつくられています。
西洋医学は、歴史は短いですが、化学的研究をすすめることによって、治療の精度を高めています。
東洋医学(漢方)は、経験の歴史を積み上げることによって治療の精度を高めているのです。