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人工透析について・・・娘の意見として

長谷川元アナがブログで透析患者を中傷したために、テレビのキャスターを降板するというニュースが流れました。

このニュースを読んで思うところがあり、私の知る限りの『人工透析』の話をしたいと思います。

以前に少し、ブログの中で書いたことがあるのですが、私の母は40代前半からずっと今も人工透析をしております。

腎臓は左右合わせて2つあるのですが、私の母は左右とも完全に動きません。

週に3日、必ず病院へ行き、3〜4時間かけて人工透析を受けるのです。

正月もお盆も関係ありません。

毎年、正月の三が日中であっても透析を受けに病院へ行くので、お正月休みもなくお世話をしてくださる病院の方々に頭が下がる思いです。

母の病気「慢性腎不全」がわかったのは、私が中学生の時でした。

ある日、私が学校から帰ると明かり一つない真っ暗な家の中で、母が泣いていました。「もしかしたら、人工透析をしなければならないかも…」と。

今でも、あの時の泣いていた母の姿を覚えています。

母は、何とか人工透析をせずに生きれるように、自分なりに漢方屋(後でわかったのですが、病気の治療をしているところではなく高貴薬とよばれる生薬を売っていただけのお店。昔ながらの漢方屋はこれが多い)に相談に行ったり、マッサージで良くなるという変わった先生のところに通ったりしていましたが、結局、検査数値が悪くなる一方で、人工透析をするためのシャント手術を受けました。

(シャント手術:血液を外に取り出し、ダイアライザーという透析器に通して、体の中に戻す循環ができるように腕の動脈と静脈をつなぎ合わせて、静脈に多くの血液が流れるようにする手術です。)

私が今この仕事をしてきたからわかったことですが、母が透析にまで至った病気の大きな原因は、

❶ 子供二人を産んだ後に腎臓が弱くなっていたことをちゃんと理解していなかったこと。

❷ 腎臓に良くない塩辛い食べ物が大好きで知らずにたくさん食べていたこと。

❸ 専業主婦であったため、健康診断を受けてこなかったこと。

今の私なら、昔の母の姿を思い起こせば、母の体の不調から病気のサインを読み取れたと思いますが、残念ながら時は戻せません。

人工透析のおかげで、当時、中学生だった私は母を亡くすことはありませんでした。

母は、透析をする前に覚悟はしていましたが、透析患者は食事制限が多く、食べたいものはほとんど食べられないし、宿泊するような旅行には行けません。

行こうと思ったら行けないわけでもないですが、まず透析を受けることができる病院を探さないといけないですし、もちろん、旅行のスケジュールの中にも透析する時間が入ります。

人工透析の後はいつもぐったりしています。母の腕は何年も注射を打ってきたので、浮き上がった血管はボコボコになっています。私はその腕を見るたびに、背筋がゾクっとします。

母は、そんな生活をずっと続けています。

私はいつもそんな母の姿を見て思うのです。

私がもし、母と同じ病気になったとしても絶対に人工透析はしたくありません。同じ病気にならないようになんとか生きていきたいと思っています。

きっと、母の周りの人も同じように思っていると思います。

人工透析は素晴らしい医療技術だと思いますが、これからは次の段階の医学のテーマとしては、どうやったら透析をせずに長く生きれるかだと思います。

私の願いは、人工透析をできるだけ回避できる世の中の仕組みを作れたらいいのになと思います。

腎臓や人工透析に対するいろいろな知識を持つことができるシステムがあれば、よく分からずに人工透析になってしまうということがなくなると思います。

もし、昔の私の母のように「このままだと人工透析をしなければいけないかも…」と悩んでおられる方がいらっしゃったら、漢方薬という選択があることを是非知っていただきたいと思います。

透析が半ば決まっていても漢方薬で回避された方も中にはいらっしゃいます。

もちろん、そんな簡単な治療ではありませんが、透析を一度決意してしまったら、一生透析をする人生となってしまいます。

その決断を下す前にできることを考えてみましょう。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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