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母乳がなかなか出にくい理由

母乳は医学的には、お母さんになれば、誰でも出るようになっているとされています。

でも、現実には母乳が出なくて、人工乳で育てる結果になるお母さんもたくさんいらっしゃいますよね。

母乳で育てたいと思っているお母さんの気持ちとはうらはらに、どうしても出ない場合ってありますよね。

どうして、出産後、出るはずの母乳が出にくい方がいらっしゃるのでしょうか?

母乳は白い色をしていますが、その正体はお母さんである女性の真っ赤な血液なのです。

血液が胸の乳腺で母乳へと変わるときに、赤い色から白い色になるのです。

ということは、元々、体の中の血液をいつでも十分に作ることができる体質ではなかったら、母乳もつくられません。

今まではご自分の体の分の血液だけで良かったのですが、血をつくる力が弱いと、当たり前ですが、子供のための母乳へ回す血液量が不足してしまいます。

また、体の中には血液があるのに、巡りが悪くて、体の中で血液の流れの偏りがある体質ですと、母乳へと回す血液をうまく配分できないという理由で母乳の出が悪くなってしまいます。

要するに、母乳の出具合はお母さんの体質によるということになります。

また、お母さんの体質だけではない原因も考えられます。

赤ちゃんが産まれてそれなりに母乳が出るようになってきた場合でも、だんだんとお乳が出なくなっていくということも起こります。

それは、赤ちゃんが飲む量とお母さんの体の中で作られるお乳の量のバランスがうまくとれていないと起こりうるからです。

赤ちゃんは、毎日成長します。

それに合わせて母乳もたくさん出るようにならないといけません。

赤ちゃんの体の調子も、お母さんの体の調子も毎日同じではありません。

いいときもあるし、元気がない日もあるのが普通ですよね。

赤ちゃんの食欲があまりない日には、お母さん側のおっぱいが張ってしまいます。

そのままにしておくと母乳の量は自然と少なくつくるように調整されていきます。

もし、赤ちゃんがいつも通りに飲んでくれなかった日は、張ったおっぱいをそのままにしないで、しっかりしぼって次の母乳が作られるように調整が必要です。

しぼって捨てるくらいたくさん母乳が出るようになった方が赤ちゃんに長く授乳ができるからです。

母乳が最も出るピーク時にどれだけ出るようになるかが鍵ではないかと思います。

どんな方でも赤ちゃんの成長とともにだんだんと出る量は減ってきます。

目標として、できるだけたくさんの母乳が出るように食事をしっかりとって、マッサージやおっぱいのケアをしていただきたいと思います。

逆にお母さんの体調が悪くて母乳の出る量が少ない時は、しっかり休んで体力回復に努めましょう。そんな時に、周りの方の助けを借りれる環境を整えるのも母乳育児をする上でとっても大切なことの一つだと私は思います。

赤ちゃんが誕生してからも、授乳中はお母さんの体力が赤ちゃんを元気にするかどうかにかかっています。

お父さんは、赤ちゃんのためにも奥さんの体の具合を気にしてあげて欲しいと思います。

最も怖いのが乳腺炎です。乳腺が炎症をおこして詰まってしまうのです。ひどいときには高熱が出る事あります。乳腺炎は、放っておくと大変危険です。

(以前のブログから)乳腺炎は赤ちゃんをピンチに!

赤ちゃんの人生で初めての食事がお母さんからの母乳なのです。

その母乳をおいしくてたくさん飲んでくれるようにするためには、お母さん自体の体質を万全にするということとつながっているんですね。

母乳が出やすくなるように体質改善のお手伝いも漢方薬は得意とするところです!

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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