漢方専門まごころ漢方薬店

実体験を通して知った本物の漢方の効果

初めての漢方体験

当時の彼女(今の妻です)が、アトピーとニキビが混ざったようなひどいニキビで悩んでいました。

病院でステロイドなどの治療を半年しましたが、皮膚科に通っている方ならご存知のように、全く、よくなりませんでした。

その後、仕事上のおつきあいがあった全国の名だたる相談薬局の何人かの先生に相談し、高価で質のよいサプリメントを提案していただきましたが、それも一向によくなりませんでした。

そんな時に出会ったのが漢方です!

それまで漢方といえば、占いじみた怪しげな医学だと思っていました。
(この時は僕自身、漢方医になるとは夢にも思っていませんでした。)

病院の治療にサプリメントなど、いろいろとやってみたけどよくならなかたので、とにかく後がなくチャレンジしてみました。

そうすると、6ヶ月ほどで、ひどいニキビが消えました!

びっくりです!

しかし、その後、また、ひどいニキビが復活したり、消えたりを繰り返していました。

「やっぱり漢方ってどうなんだろう…」とちょっと不安になっていた時に非常に勉強熱心な漢方の先生に新たに出会うことになりました。

その先生に相談し、漢方薬を処方してもらいました。

そして3ヵ月、ニキビが嘘のように見事になくなりました。

なんとなくなくなったというレベルではありません。

文字通り、キレイさっぱり、なくなったのです。

ステロイドを塗り始めた時でも、ニキビは、こんなにキレイになくなりませんでした。

それまで、細胞顕微外科医に西洋医学を学び、西洋医学の理屈とメカニズムは完璧だと思っていましたが、西洋医学は本で読んだり、説明する分には完璧なんですが、現実にはまったく理論通りにいっていないことに気づきました。

要するに西洋医学は『本の上でしか治っていない』のです。

漢方の勉強をはじめる

漢方薬の効果のすごさに感動した僕は、ニキビを治してくれた先生にお願いし、漢方を教えてもらうことにしました。

そして、たくさんの漢方の先生が集まる漢方の研究会にも参加させてもらうことになりました。

その研究会の先生は「古方」という漢方流派のものを中心に勉強されていて、ものすごく知識の深い方でした。

「あんなすごい先生に教えてもらえたら・・・」

講師の先生は、今、漢方を教えてくれている先生の師匠です。

つまり師匠の師匠。

なんとしてでも、師匠の師匠に漢方を教えてもらいたい。

どうしてもそれが頭から離れず、ダメ元でお願いしました。

そうしたら、あっさり承諾。

来月から勉強開始だとのこと。

そして、大阪から福岡に漢方の修行に行くことになりました。

本格的漢方修行がはじまる

修行させてもらう漢方薬局は10万人に1人の難病といわている病気を治療しているレベルの高い漢方薬局。

僕のような弟子が他にも3人。

みんな薬科大の若きエリート達。

年齢は若いですが、もうすでに何年か漢方を勉強してきている人達です。

その中で必死で勉強しました。

いろいろな弟子の人達がいると漢方に対して、いろいろな考えの方もいて、よい刺激にもなりました。

修行はとにかく、毎日漢方の本をできるだけ読んで、実際の相談で実践。

それから、生薬を実際に味わって体感し、本を読み、そして相談で実践。

先生が大事にされていたのは、漢方はとにかく実践。

  • 本の知識は多いほどよいが、理論だけを追い求めても治らなかったらクズ理論。
  • 本などから先人達の方法を真似るのはよいが、最終的には自分流漢方をつくること。
  • 基礎理論の大切さと漢方には想像力とオリジナリティーが必要。

だと教えられました。

西洋医学の本の理論はりっぱで実践の治療ではショボショボというのと正反対です。

難病と不妊治療

仕事では、難病の相談の他、不妊治療も専門でやっていました。

そして、私も不妊の漢方相談も担当するようになりました。

不妊相談をしていて、自分達、夫婦もそろそろ子供をつくらなきゃって思うようになりました。

当時、「子供なんて、自分達がその気になればいつでもできるだろう」なんてナメてかかっていました。

いざ、子作りにチャレンジしてみると全く妊娠する気配がありません。

不妊治療の病院にも行きましたが、あまりにマニュアル的な検査方法と治療方法に行く気がなくなり通うことはやめました。

それから、自分自身で自分達の漢方薬を考えました。

体調はお互い、すぐによくなってきたのですが、一向に子供を授かることはできませんでした。

漢方での不妊治療

漢方薬で治療を続けましたが、子供を授かることはできませんでした。

そのうち、漢方の修行が終わり、大阪に帰ることになりました。

初めは楽観的でしたが、「このまま子供のいない人生になるんじゃないか」と不安に思うようになり、もう一度、不妊について一から考えました。

いろいろと考えた結果、不妊は病気ではない。
したがって治療ではないこと。

薬で体調を治せば、その延長戦上にかならず妊娠する保障があるものではないことに気づきました。

それから、食事や運動、ストレスなどいろいろな事を研究し実践することによって、子供を自然妊娠で授かることができました。

漢方専門店に向けて

漢方の修行では、難病や癲癇、不妊治療を経験し、自分自身でも不妊治療を経験し、早く漢方の専門店を開始させたいと思っていましたが、いろいろな事情ですぐにはできませんでした。

しかし、その間を無駄にはできないので、今までと違う流派の漢方を学ぼうと思い、京都大学で行われている漢方の研修会などに参加し日々、漢方の勉強に研鑽しました。

漢方は医学理論の考え方の違いによって大きく「古方派」「中医学派」「日本漢方派」というものがあり、私の修行で学んだ流派は古方派と日本漢方派でした。

どうせなら、どちらの漢方理論も知った方が役に立つと思い、漢方の試験で難関だと言われている国際中医師をとることに決めました。

中医学は古方と違った理論がありますが、心新たに中医学を勉強し、国際中医師の試験を突破しました。

まごころ漢方のはじまり

実践漢方を修行を通じて学び、中医学を資格取得を通じて学び、準備万端。

まごころ漢方薬店を開店させました。

漢方専門店をするにあたって自分なりのポリシーを立てました。

今、お店はそのポリシーにしたがって相談を行っています。

漢方は正直、一般的に誤解されていることが多いです。

正しい漢方を伝え、正しい漢方の形を伝えていけるお店にしていきたいと努力しています。