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妊婦さんの花粉症対策には漢方薬を

先日、現在,妊娠中のタレントの菊池亜美さんが、SNSで『花粉症で頭痛が辛い…』けれど、お腹の赤ちゃんが心配で『痛み止めの薬』を飲むのを我慢しているという記事を見ました。

つわりより、花粉症による頭痛のほうが大変なようで、頭痛がひどくて、本当に辛そうでした。

花粉症は、ただでさえ辛い症状なのに薬でコントロールが全く出来ないとなるとかなりのストレスになりますよね。

菊池亜美さんへの皆さんのアドバイスの中にもあったように、実は、妊娠中でも飲める薬があるんです。

それが、漢方薬です。

でも、妊婦さんが漢方薬を飲む場合には、一点だけ大切な注意があります。

どんな漢方薬でも飲んでいいわけではない

漢方薬は優しい薬だから、どの漢方薬を飲んでも大丈夫というのは、大きな間違いです。

漢方薬の中にだって、強い効果のある生薬(しょうやく)があります。

特に、妊婦さんの場合にはお腹の赤ちゃんへの影響を考えて、漢方薬を選ぶ必要があります。

妊婦さんが飲んではいけない漢方薬があるのです。

花粉症で最も有名な漢方薬は妊婦さんには危険です

耳鼻咽喉科で、花粉症の漢方薬と言ったら、まず出されるのが、『小青竜湯(しょうせいりゅうとう)』です。

お医者さんは、基本的に体質をみれないので、この処方はツムラなどの漢方薬メーカーさんから貰ったマニュアルをみて選んでいるだけのものです。

この漢方薬、実は妊婦さんが飲んではいけません。

なぜなら、この漢方薬を構成している生薬は全部で8種類の生薬(しょうやく)ですが、

この中の『麻黄(まおう)・桂皮(けいひ)・五味子(ごみし)・細辛(さいしん)』の4種類の生薬は、妊婦さんが飲むとリスクの高い生薬なのです。

妊婦さんの漢方薬はちゃんと選ぶことが大切

妊婦さんの漢方薬選びを間違えると、お腹の赤ちゃんに大きな影響を与えてしまうので気をつけてください。

漢方薬は昔は堕胎にも使われていました。

麻黄は覚醒剤の原料になるエフェドリンが含まれる生薬です。

妊婦さんに限らず、要注意のもの。

桂皮や桂枝は、堕胎の漢方薬にも含まれる生薬だし、五味子や細辛は薬性が強いので、合わない人は合わないです。

妊娠中でも花粉症の症状を緩和できる漢方薬はありますが、その妊婦さんの細かい症状や体質によって、花粉症の症状一つとっても漢方薬はそれぞれ違ってきます。

また、妊婦さんにとって、お腹の赤ちゃんにとって、危険な漢方薬かどうかを判断できる専門知識がある人を選ばないととても危険です。

もし、漢方の広い知識がなかったら…

もしも、その漢方薬が何の生薬(しょうやく)で構成されているのかを知らなかったら…

ですので、病名に当てはめるように漢方薬を選ぶような場合は、いくら漢方薬専門と書いてあったとしても飲まない方が賢明です。

花粉症以外の妊婦さんの悩みにも漢方薬を

花粉症以外にも、妊娠中の体調の悩みも出てきます。

妊娠したら、便秘がちになることも多いです。

ちなみに便秘の漢方薬にはセンナや大黄が含まれれていることが多いですが、これは危険な分類に入るので、これらが含まれる場合も十分に注意してもらえたらと思います。

また、風邪を引いてしまうこともあります。

そんな時でも、漢方薬をしっかり選べば、妊婦さんのつらい症状も緩和することができますので、辛すぎる症状でお悩みの方は是非、ご相談くださいね。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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