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ステロイドでまさか、根本治療になるとは思わなかった1?

ステロイド剤の外用薬の事例で、とっても、びっくりッ!なお話があるのでご紹介したいと思います。

うちの患者さんの事例ですが、まだ年齢が、2歳の子どもさんなのですが、ひどいアトピー性皮膚炎で漢方治療をしていました。

ある日、お母さんからのご提案で「本当はステロイドを塗りたくはないのですが、今の状況をみていると漢方薬で体の中は良くなっていっているのに、子供だから、どうしても痒くなって掻き壊してしまって、せっかく良くなって、また悪くなるの、繰り返しになるため、一度ステロイドを塗ってみようと思うのですが、どうでしょうか?」というお話になりました。

「1度、ステロイドを塗ってみて、その後、どれくらいでステロイドの効果がなくなって再発するのかを確認しながら、一緒にやっていきましょう」とお答えし、実行していただきました。

アトピーの症状は、お腹や背中など、体の全体に出ていましたので、塗り方は、同じ湿疹箇所には、何度も塗らずに1度だけステロイドを塗ってもらいました。

すると、1度塗ったら、1週間目で、アトピーが再発、もう1度塗ったら、その後はアトピーは再発しなくなりました。

「同じ湿疹の場所には、毎日使わない」という塗り方で、すっかり、体全体がキレイなお肌になりました!

早速、私も試してみたら驚きの結果に!

そのお話を効いて、私自身も皮膚炎が治り切らないので、同じ方法を試してみようと思い、ステロイド外用薬を患部に塗ってみました。

結果は言うと、塗ったその日は、痒みが治まりましたが、翌日、皮膚の下から水が出てきて肌がジュクジュクになり、全くステロイドの効果はありませんでした。

残念ながら、1日も良い状態を保つことができませんでした。

もし、このままゴリ推しでステロイドのお薬を塗っても、体から出る浸出液が邪魔して薬の効果も何もありませんよね。

とにかく、皮膚病を治すには、湿疹のジュクジュク状態をなくさないことには、「ステロイドでの治療を始めることすら」できなさそうです。

今回の私の場合、ステロイドを塗った時は、見た目には肌が乾燥して、ジュクジュク状態ではなかったのですが、次の日に悪くなったので、根本的には良くなっていなかったみたいです。

子供の皮膚病がステロイドで治った理由

今回のこの結果でわかったのは、子供の回復力を持ってすれば、ステロイド外用薬と漢方薬の併用治療は可能だということです。

ただ、残念なのは、それは、「子供に限ること」なのかなということ。

40代の私と2歳のお子さんの回復力は何十倍という差があります。

私が机の角で打って、太ももに青タンができたら、2週間は消えません。

でも子供なら、2日もかからないで、消えていきます。

その回復力の早さがあれば、ジュクジュク状態のない皮膚病はステロイド外用薬が効果的だということです。

大人であっても、患部が乾燥してきた箇所に、一度だけステロイド外用薬を塗ってみて、様子を観察し、3日以上お肌がキレイになったなら、次に再発した時点で、また一度だけ塗って、徐々にキレイになる日数が伸びていくのなら、そのやり方は有効だと思います。

ただ、一度だけ塗った後、翌日にすぐに痒くなったり、元の状態、もしくは悪化するようであれば、毎日塗ったとしても、同じことを延々と繰り返すだけだと思います。

ステロイドはよく効くからこそ慎重に

痒くなったら、ステロイド外用薬で抑えるという方法は、ある意味、「その場しのぎの治療法」なので、それを続けていく限り、ステロイド外用薬を手放すことはできません。

だからと言って、ステロイド外用薬を使わないという選択をするのではなく、ご自分の回復力との兼ね合いで使用してみることは『アリ』なのではないでしょうか。

とは言っても、もともとの体内のアトピーや皮膚病になっている原因が解決しない限り、この回復力が高まることはありません。

今回の2歳のお子さんは、元々の問題の体質を判断した上で、漢方薬を処方してきましたので、アトピー性皮膚炎を起こす体の中の原因が治っていったからこそ、最後のツメとして外側のステロイド外用薬の併用でキレイなお肌になりました。

やはり、まずは、『体の中を整えること』から始めなければ、ステロイドだけで再発しないように治すのは不可能だと思います。

だからと言って、体質のことなんて何も考えずにマニュアル的に『十味敗毒湯』『消風散』の漢方薬を飲めばいいワケではありません。

あくまでも、その方の個人の体質を見極めて漢方薬を選ばないと、逆にひどくなってしまいますので、ご注意ください。

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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