漢方専門まごころ漢方薬店

病院って本当に行く意味があるの?

今回の自粛中に病院に行かなくなった方が増えたと思います。

近くの病院も、普段はほぼ混雑していたのに、自粛中は誰も待合室にいないようでした。

今まで毎月、もしくは毎週のように通院されていた方も、病院に行かない期間は治療を受けられなかったのではないでしょうか。

病院に行かずに『治療を中断している』ということは、ご自身の病気がひどくなることが想像されますが、実際はいかがですか?

少し、今回の自粛期間を振り返って見てください。

病院に行っていないせいで、すごく症状が悪くなりましたでしょうか?

もしかしたら、「良くも悪くもあまり変わらないかも?」と思えたりしませんか。

もし、お体の状態がすごく悪くなってきていないのであれば、今まで病院に通って治療をしてきた意味って何なのでしょう?

実は治療を中断していたにも関わらず、良くも悪くもなっていないことには、ちゃんとした理由があります。

病院は実はよくなるための治療ではない

病院での治療は対症療法といって一時的に一定時間だけ症状を抑えるだけなので、処方された薬を飲んでいる間は症状が治り、効果が切れると元に戻ります。

残念ながら病院に通っていようがいまいが、『毎回、毎回、症状が一時的に抑えられて、薬の効果が切れてまた再発して…』を繰り返しているだけ。

病院で治療して、治癒に向かっている気分になりがちですが、実は同じ場所で留まっているだけで治る方向へは1歩も進んでいないのです。

毎回、毎回、症状を止める効果で、飲み続けても治っていくわけではないので本気で病気を治そうと思っている方にとっては、病院に通う意味はありません

痛みや苦痛は体からの重要なサイン

人間は本来、痛みや苦痛を感じ取って自らの身を守るようにできています。

例えば、虫歯が進行してきたら、冷たい飲み物が歯にしみて痛くなったり、お腹が痛くなったら、「トイレに行かなきゃ」と思って、トイレに行くという行動に移せたりと。

実は症状というのは、体内の不調を知らせるもので、無条件に抑えていいものではないし、体からの何かしらの警告サインなのです。

そのサインが不快だからと言って、症状を抑えたら、機械の故障ランプを潰すようなものです。

故障ランプ(症状)を薬で消したところで何も解決になりません。

故障(根本の原因)は残ったままです。

痛みが人を助けてくれる

昔、こんなことがありました。

ある日、人工透析をしている母が、『ものすごく腹部が痛い』と言い出しました。

私はいつも診てもらっている病院に付き添い、その痛みを伝えたところ、その病院は痛みが腹部であったので、胃や腸などのレントゲン検査、その上血液検査などをした結果、全く異常がみられなかったため、その診断はただの気のせいからくる痛みであるからと、精神科へ回されたことがあります。

その時の医者が精神科へ回したことに理解が出来ませんでしたが、結局、母は違う医者(大きな病院なので、他にもたくさん医者がいる)にも何度も何度も腹部の痛みを訴えたところ、3日後に腹部の帯状疱疹だったことがわかりました。

その時、母は腹部の痛みをずっと感じていたから、病気が判明したのです。

帯状疱疹はウイルスで、日本の成人の90%がこのウイルスを持っていると言われています。

ウイルスが神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。

ですので、誰でも免疫力が低下すると発症することがあります。

特に、発疹が出ないと診断が難しく、発見が遅くなり、治療が遅れて重症化することだってあるので、ただの帯状疱疹だからと言って放置するととても危険です。

症状を抑えるのではなく、その原因が大切

痛みや症状が出たからと言って、それを抑えるための治療はハッキリ言って治療ではありません。

ちゃんとその症状の原因が何かを診断してもらわないと意味がないのです。

そして、その後には『治すための治療』が必要です。

同じ薬を飲み続けている場合は、薬をやめたら元に戻るので、何も治っていないのと同じことになります。

実は病院の薬の本来の使い方は、「ごく初期に短期間だけ使うか」、「あまりにひどい症状を一時的に抑えるか」だけなのです。

コロナも風邪にも効く薬はない

ちなみにコロナに限らず風邪の効く薬は世界中どこにも存在しません。

一般に風邪薬と呼ばれているものに対する治療も抗菌剤(風邪ウィルスには効かない)や咳や鼻水を無理やり一時的に止めているだけです。

ただ症状を抑えるだけの薬を病院にもらいに行くのなら、病院に行く意味というのは一体どこにあるのでしょうか?

特に、今回のようにコロナや風邪が流行っている時に病院に行くのは、わざわざリスクを高くするようなものだと私は思います。

今一度、病院の本来の使い方を考えてみて、なんとなく通うべきところなのかどうかを考えてみられてはいかがでしょうか?

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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