漢方専門まごころ漢方薬店

病院のお薬は10年も飲み続けないといけないの?

長年、蕁麻疹の治療で、病院に通われていた方がご相談に来られたのですが、これまで蕁麻疹を治すために、病院で処方されたザイザル(*抗ヒスタミン薬)を服用し始めてから、5年経って、やっと効いてきたという患者さんがいらっしゃいました。

ザイザルを飲み始めてから、5年経って、蕁麻疹が出ない日があったので、ザイザルのお薬を1日おきでもよくなってきたため、病院の先生に「あとどれくらいで、蕁麻疹がでなくなりますか?」と質問をしたら、なんと「5年間飲んで、良くなってきたのなら、10年くらい飲んでたら治るんじゃないかな。10年くらいで治った人もいるからね。」と言われて、唖然とされたとのこと。

*抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑え蕁麻疹、花粉症、喘息などによる皮膚の腫れや痒み、鼻づまり、咳などの症状を改善する薬

ザイザル錠5mmg

5年間頑張ってきたけど、さらにあと5年は無理

さすがに、あと5年も同じ薬を飲み続けるなんて、正直なところ無理だなぁ。と思われて、うちにご相談に来られたそうです。

病院のお薬は、対症療法という治し方のお薬です。

薬を飲めば、数時間は効果が現れますが、体の外に薬の成分が排出されたら、その効果はなくなります。(病院の薬はそういうメカニズムになっています)

実はザイザルのような対症療法のお薬は、5年飲み続けようが、100年飲み続けようが、根本的には蕁麻疹は改善されません。

蕁麻疹を一時的に出ないようにするだけで、今後、全くその症状が出ないようにする体質には、変えていってはくれないのです。

うちで体質判断してみたら、蕁麻疹だけじゃなかった

うちで体質判断をさせていただいたら、蕁麻疹の原因は、『水滞の証、瘀血の証、血虚の証』という病的な体質でした。

ちなみに証というのは、漢方で病気的な体質の診断結果のことです。

うちで漢方薬を飲まれた結果、1ヶ月後には、ザイザルを飲まなくても全く蕁麻疹は出なくなりました。

皮膚科では、5年間かけて、「よくなったかどうかもよくわからない」というなんとも曖昧な状態でしたが、うちでは漢方ではアッサリ、治療期間は1ヶ月間でした。

ところが、蕁麻疹が出なくなったら、今度は、頭痛がかなりひどいことが浮かび上がってきました。

今まで、病院には蕁麻疹の治療のため皮膚科に通っておられたので、頭痛は皮膚科では相談できなかったため、そのまま放置状態だったそうです。

このひどい頭痛も、漢方的にみると蕁麻疹を引き起こす原因と同じことがわかり、そちらも引き続き漢方薬で治していくことになりました。

頭痛と蕁麻疹は全く別の原因でなっているものだと思われたいたようで、『同じ原因から起こっていて、同じように漢方薬でよくなるなんて』と患者さんも驚いていました。

実は、頭痛も蕁麻疹も水毒という同じ原因によって、それぞれの症状が出てきたから、漢方的には不思議なことでもなんでもないのです。

5年間も治らなかったのが、たった1ヶ月で

5年間、病院のお薬を飲んでいても治らなかった蕁麻疹が、漢方薬を飲み始めてたった1ヶ月で症状が出なくなりました。

それは、蕁麻疹が起きている根本的な原因を漢方薬で改善できたからです。

病院のお薬は、起こっている症状を抑えることで効果としますが、漢方薬は、その症状が起こっている原因に対して働きますので、元のところが良くなることで、症状はなくなっていきます。

蕁麻疹は、すぐによくなりましたが、その下に隠れていた頭痛の方が、実は原因が深かったようです。

体質をみるということは、体全体をみることですので、今回のように、病院では別々の病気として捉えられている病状も漢方医学では、体質判断をすることによって、同じ原因から起こっていることがわかるのです。

このように、複数の症状でお悩みの場合、原因が同じところから起こっている場合もよくあります。

もしかしたら、病院でそれぞれ違う「科」で、対症療法のお薬をそれぞれもらって、もう何年もよくなっていないなんてことはありませんか?

今のあなたの体質判断をすることで、それぞれの病状が同じ原因から起こっていることがわかるかも知れませんよ。

★当店では、しっかり全身の状態をみて、あなただけの体質を判断して、最適な漢方薬をお選びします。
大阪在住でない遠方の方でもネット漢方相談、電話漢方相談を行なっています。お店に来れない方もぜひ、ご相談ください。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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