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子供に薬を飲ませるのは危険なの?

子供は基本的に病気になりやすいものです。

ですから、子供が発熱したり、お腹をこわしたりするとその度、すぐに病院に駆け込んでしまいますよね。

子供は、成長の過程で病気を経験して強さを獲得していくので、子供の頃の病気はある意味、必要なことでもあります。

最近、こんな本を読みました。親としては、とっても気になる題名です。

「この薬、こどもに使ってはいけません!」

病院では、薬に関しては、主に良い面の情報の方に偏って説明され、薬を処方をされるのですが、こういった本からは、私達が普段、知ることがない、薬に関して、あまりよくない情報についてわかるのでいいことかもしれません。

子供の場合は、体が出来上がっていないので、大人よりも体が弱いのは仕方のないことです。

だから、その点においては、お薬の危険性については、大人よりも注意をしなければならないのです。

でも危険なところがあるからといって「子供に使ってはいけません!」とONかOFFのどっちか。にしてしまうと、正直、私達はどうしていいかわからなくなってしまいます。

西洋医学のお薬は対症療法が基本です。

対症療法のお薬はずっと使い続けるものではありません。

その反面、抗生剤や痛み止めなど、急性の症状を止めるようなお薬は使っていいタイミングがあるので、その時は遠慮せず、使用すればいいと思います。

その時に症状がなくなり、効果があったのなら、次に同じ症状が起こった場合もまた使用すればいいと思います。

そして、すぐに症状が治まれば飲むのを止めればいいのです。

もし、3日間飲み続け、何も症状が変わらないのなら、それ以上、その薬を飲んでも今後、症状は改善される可能性は少ないです。
(薬にもよりますが)

なぜなら、その場をしのぐ対症療法の薬ですので。

こういった本から学びとることは、使いたいお薬のリスクを知って、リスク回避の方法を理解し「症状がなくなれば、使い続けない」という認識をすることが大切ではないかと私は思います。

もう一つ、子供は少しくらいの発熱や下痢や便秘、吐き気、頭痛などは我慢できるくらいの症状であれば、薬を使う必要性はほとんどないと思います。

最初に書いた通り、子供の体は成長過程でとても自然治癒力が高いのです。

自分で治す力も持っていますし、病気を治すことで自分の経験値として体が強くなるのです。

例えば、高熱が出た時は、ウイルスや菌と戦っているわけで、それを解熱剤でいきなり熱を下げて、病気との戦いの場をなくしてしまうのはもったいないことでもあります。

難しいのは、どこまでの高熱になったら解熱する必要があるのか?いうところです。

まだまだ体力があって食欲もあるような状態なら熱が高くても大丈夫ですが、もし体力が落ちてしまっている時は、それ以上の高熱に耐えれるかどうかを心配しなくてはなりません。

そして、解熱剤を使う最適なタイミングかどうかを判断します。

子供の体力が落ちてきて、とても苦しそうであれば解熱剤は有効かも知れません。

完全に体力が低下してしまっては病気に打ち勝つことができなくなってしまいます。

新薬(西洋医学のお薬)は、使うタイミングがとても重要です。

言い換えれば、使うタイミングが間違ってなければ、多くの方に効くのです。

ですので、お薬をもらうために病院へ行くのは、初めの一回目が重要です。

もし、その一回で効果がわからなかったのなら、同じ症状で二回目、三回目もお薬をもらっても同じ結果になります。

お薬自体が子供に使っていいかどうかが、重要ではなくて、そのお薬を使用するタイミングとして子供の体調の状態はどうなのか?今はどうなのか?というところを考えることが、とっても重要なのではないでしょうか。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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