漢方専門まごころ漢方薬店

漢方薬は煎じ薬じゃないとダメ?

漢方薬には、いくつかの形状があります。

基本的には、漢方薬名の表す通りで、

末尾に「丸(がん)」とつくものは、丸い形の丸薬となります。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)とか八味丸(はちみがん)などですね。

末尾が「散(さん)」とつくものは、細かく砕いた粉薬となります。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)とか消風散(しょうふうさん)などですね。

末尾に「湯(とう)」とつくものは、煎じて液体として飲むお薬となります。

葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおうとう)などですね。

昔からの漢方薬のイメージで多いのが煎じ薬(せんじやく)です。

ポットやお鍋で毎日、30分ほど煮出したお茶のようなものを飲むのです。

漢方生薬をそのまま煮出しているので、お味も生薬そのままです。

想像してみてください、木や根を煮出した味です。

美味しいわけはないですよね。

漢方薬を煎じたことがある方はご存知かと思いますが、煎じると部屋中、漢方薬の匂いが充満してものすごい辛い状況になります。

換気扇なんて、なんの役にもたたないのです。

私も過去に不妊症の漢方治療のために一ヶ月間だけ、毎日煎じて漢方薬を飲んだことがあります。

過去にも先にも、こんなにシャープな効き目を感じたこともないほど、よく効いたのですが、とにかく飲むのがつらい!

毎回、鼻をつまんで、出来るだけ味がわからないように飲むようにするのですが、それでも、めちゃくちゃまずい・・・のです。

だんだんと煎じる時の匂いは慣れてきて我慢できるようになるのですが、いざ、飲む段になるとこの味は全く慣れる事なく、とにかくマズい。

飲む度に、頭の中で「良薬は口に苦し…」と呪文のように唱えないと飲めなかったのです。

その経験があるから、出来るだけ漢方薬を続けていくためには、煎じ薬は今の時代には合わない形式だと思っています。

私は、とりあえず頑張って一ヶ月間は飲んだけれど、どんなに自分を励ましても2ヶ月目からは続ける自信がなく、同じ処方の粉薬(こなやく)に代えることで、引き続き飲むことができました!

漢方治療で最も大事なことは『毎日、漢方薬を飲むことができるかどうか』ということなんですね。

飲む段階で、つまづいていては、どんな人でも漢方薬での治療など進みませんよね。

今は、製薬会社さんの企業努力で、大半の処方が粉の形になっています。

ですので、そんなに味わって飲む必要がないので、小さい子供さんでもなんとか飲めるような味に仕上がっています。

エキス化する技術も上がっていますので、店頭で相談をしていると、煎じ薬とそう変わりないシャープさです。(ただしメーカーさんをキチッと選ぶ必要はありますが)

過去に煎じた漢方薬を飲んでトラウマになってしまい、漢方薬の味が嫌で嫌でという方も、今度は粉の漢方薬でチャレンジされてはいかがでしょうか?

煎じ薬じゃなくても、私も含め、うちで漢方薬を飲んでおられる方も漢方薬の効果を実感されています。

もちろん、「煎じ薬じゃなきゃ漢方薬じゃない!」と思われるツウな方には煎じ薬をおすすめできますよ。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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