漢方専門まごころ漢方薬店

漢方薬の説明をなぜしてくれないのか

その漢方薬を選んだ理由はなんですか?

漢方薬を処方している医者や漢方薬局の先生の中には、体質を漢方的に分析しないで、簡単に漢方薬を処方することを「病名漢方」とか「症状漢方」と呼んでいます。

日本漢方の理論では方証相対といって使用する漢方薬自体が体質を表していると考えています。

ここでは詳しくは述べませんが、本来の漢方では、当帰芍薬散を処方したということは、当帰芍薬散があう体質だと判断したということになるのです。

漢方理論を知っていても説明するのは難しい!

『なぜ、あなたにこの漢方薬を選んだか?』

仮に、しっかりと漢方の理論を理解していても説明が難しいです。

なぜなら、漢方薬のことを理解しようと思ったら、基礎的な漢方理論のことを知らないと何のことだかわからないからです。

ごく一部のサイトを覗いてネットに書いてある漢方や漢方薬の説明は一般的なことに触れているだけで、医学理論的なことについてはあまり書かれていません。

詳しく説明されているものは非常に少ないです。
中には、専門的なサイトですら、どこかの漢方専門の本をまる写ししただけの場合もあります。

漢方薬の説明を求める時も、ほとんどの人は、無意識に西洋医学的な理論に基づいた説明を求めています。

なぜなら西洋医学ならなんとなくなじみがあり、知っている知識もあるからです。

◯末梢の血管の流れがよくなる。
◯ホルモンの数値が上がる。

こういった説明は、西洋医学の説明で、漢方では、血管とかホルモンという概念はありません。

漢方は西洋医学と違い漢方理論に基づいているので、本来は、そういった説明ができないのです。

通常、みなさんに漢方の説明を理解していただこうと思ったら、無理やり西洋医学的にこじつけて説明せざるをえないのです。

納得いくまで説明し、どんな質問でも受付!

だからといって「漢方」は一般の方が全く理解できない医学ではありません。

なぜなら漢方は自然の法則にのっとって自然治癒力を高めていくものなので、西洋医学的にこじつけなくとも本当は誰にでも理解できるように説明ができるのです。

ただし、それには、当たり前の話ですが、漢方の医学理論を理解していないと説明できません。

残念ながら、保険適応の漢方薬を処方しているほとんどの医者と一部の漢方薬局の先生は、マニュアルをみて漢方薬を処方しているだけなので、その理由や根拠を説明できません。

つまり、漢方薬を処方された時に、ちゃんとした説明がないのは、『説明しない』のではなく、漢方の医学理論を知らず、マニュアルをみて処方しているだけだから『説明できない』のです。

それで、そのまま説明もしないで、漢方薬を処方するのです。

専門的な漢方をわかりやすく説明しようと思ったら説明する先生が、自分なりに漢方をしっかりと理解しておかないと不可能です。

本人が実感的体感的にわかっていなければ、わかりやすく説明できるわけがありません。

日本人の好きなテストで良い点を取るために覚えたって、体得できないのです。

当店では、漢方の知識がない方も納得できるよう、わかりやすい説明を心がけています。

よくわからない漢方の治療にとりくむわけですから、なんでも質問してください。

漢方に関することならどんな質問でもお受けいたします。

★当店では、しっかり全身の状態をみて、あなただけの体質を判断して、最適な漢方薬をお選びします。
大阪在住でない遠方の方でもネット漢方相談、電話漢方相談を行なっています。お店に来れない方もぜひ、ご相談ください。

●ご相談ご希望の方はこちらの 『漢方無料相談』 に現在の体の状態を入力し送信してください。

「お問い合わせ及び、ご来店、電話相談のご予約など」はこちら から送信してください。

【引用先及び参考図書・Webサイト】
◯ 図説東洋医学(基礎編):学研
◯ 漢方概論:創元社
◯ 漢方臨床ノート(論考編):創元社
◯ やさしい中医学入門:東洋学術出版社
◯ まんが漢方入門:医道の日本社

ブログの著者 国際中医師 松村直哉

ブログの著者 国際中医師松村直哉

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