西洋医学的サポート体制
【漢方も西洋医学もどちらも人を治す医学】
漢方が正しいとか西洋医学が正しいとか、どちらか一方だけを正しいと主張する先生もいらっしゃいます。
西洋医学、東洋医学はどちらかが、優れているとか劣っているといったものではありません。
私自身は、どちらも持っている利点、欠点を補えばすばらしい治療手段になると思います。
漢方では、レントゲンやMRIなどの検査機械はないため、身体の中をみることはできません。しかし漢方では、体質を判断して、部分ではなく、身体全体的にどうバランスを整えていけばよいのかがわかります。
病院で検査をして、漢方で体質を調べていけば、自分の身体の状態がよくわかるのです。
西洋医学のお薬は、合成でつくられたもので、副作用があり、作用も強いです。
しかし、急性症や菌を短期間で殺していく場合、新薬のほうが適切な場合もあります。
ただ、慢性病で根本的に治すのは苦手な傾向があります。
漢方薬は、自然のお薬で食べ物に近いものです。
体質を間違わなければ副作用はあまり心配しなくてもよいです。
作用は、体質にあわせて強いものから弱いものまで数百種類ありますので、人によって調整することができます。
風邪や急性膀胱炎など急性症状も治療しますが、体質から変えていくため慢性病に向いています。
東洋医学、西洋医学お互いが補いあえばあなたの病気が治る確率は更に上がるのです。
【外科医の先生に教えていただいた西洋医学】
私は、国際中医師で、漢方専門ですが、漢方を学ぶ前に個人的に外科医の先生に西洋医学を教えていただきました。
外科医の先生に教えていただいたのは、西洋医学の治療の考え方そのものです。
人間の身体の構造。人間の身体の働きや病気になるメカニズムなど。
検査は何のために行うか、診断はどのように行うか。
そして、その時にどんな考えで理論を組み立てていけばよいのか。
西洋医学を詳しく教えていただいた経験は、漢方相談に非常に役にたっています。
なぜなら、私のところに漢方相談に来られる方は、大体、病院でも検査や治療をされているからです。
その時に私は漢方をしているから、病院は関係ありませんという姿勢だと本当の意味で身体を総合的にみることはできません。
【みんな病院の治療を経験している】
不妊症は、病院でホルモン剤を投与することが多いです。
漢方で自然妊娠を目指す場合でも、どんなホルモン剤を飲んでいるのか、飲んできたのかを知ることが重要です。
なぜなら、ホルモン剤があなたの身体に影響を与えているからです。
病院の治療と漢方を併用する場合も重要です。
ホルモン剤、漢方薬どちらも身体に影響を与えているのです。
漢方でうまくいっているかどうかを判断する場合、病院のお薬もどんな影響を与えているかを考えていかないといけません。
アトピーで悩んでいる場合も同じです。
今まで続けてきたステロイドはどんな影響を与えてきたのか。
それを踏まえて漢方薬を考えていかないといけないのです。
なぜなら、お薬を飲んでいる状態もあわせてあなたの体質だからです。
【西洋医学的な見方も重要です!】
私は病院でどんな検査をし、どんな薬を飲んできたのかを詳しくお聞きします。
特に検査数値は、漢方ではわからないことがわかることもあり、非常に役立ちます。
また、西洋医学は、日進月歩に進んでいる医学ですので、新しくて、わからないことがあれば、西洋医学を教えていただいた外科医の先生や友達の現役のドクターにかならず聞いています。
最終的な診断は、担当のドクターがすることですが、一般的な西洋医学の知識が必要な場合は、ぜひ相談ください。
西洋医学の治療に関して疑問や不安だと思っていた部分を解消できるようにアドバイスいたします。
その知識をもとに、担当のドクターとご相談されれば、より深く自分自身の現在の状態を知ることができると思います。