漢方専門まごころ漢方薬店

本格的な漢方のお店・病院の選び方

よい漢方薬のお店や病院は見分けることができない!?

漢方薬を扱うお店や病院は、たくさんありますが、残念ながら、漢方の専門知識のない方はホームページや店構えでは、判別できません。

ホームページはプロの業者にまかせれば、全然漢方のことを知らなくても、それらしく作れるし、お店のデザインもデザイナーに頼めばできます。

患者さんの治った体験談などやブログも今はお金を出せば、誰かが適当に書いてくれます。

ただ、先生自身が書いているブログやTwitterは本心が出ていることが多いので、お店、ホームページとブログ、Twitterの内容にズレがないかを調べるとよいかと思います。(ブログ、twitterを誰かに書かせていたらダメですが・・・)

お店を訪問した時やメールの問い合わせで、ホームページとブログ、Twitterの書いていた内容なんかを質問してみて、本当にその先生が書いているのかを答え合わせするものよい店かどうかを判断する1つの方法です。

ホームページの内容はりっぱで、実際、先生は・・・ってところも、結構ありますので。

よい漢方のお店・病院の選ぶチェックポイント

店構え、ホームページ、Twitter、ブログの内容と実際の対応の答え合わせ

お店に漢方相談にいったら、ホームページやTwitter、ブログの内容に触れて、実際の先生の対応と照らし合わせてください。

ほとんどを専門業者などにつくらせていたら、答えにギャップがあります。

それで、お店の宣伝と先生のギャップを感覚的に確かめることができます。

体質を判断するためのの問診票、体質判断表があるか
漢方薬は、東洋医学的理論に基づいて体質を判断し、それに応じた漢方薬を選ぶため、かならず、体質を知るための問診が必要です。

これは、病院で初めに書く問診票とは別のものです。

病院で初めに書く問診票は、通常の西洋医学の診断に必要なもので、漢方とは一緒にはできません。

病院なら漢方薬を処方するための問診票。

お店なら体質を判断する体質判断表を書かされたかどうかが、初めにチェックしないといけない項目です。

病名漢方かどうか
病名漢方のマニュアルをみて漢方薬を処方していれば、体質の説明治療方針の説明はありません。

もともと西洋医学で診断した病名を元に後はマニュアルを参照して、漢方薬を処方するだけです。

病名漢方で処方していれば、どんな体質なのか、処方する漢方薬でどう変化していくのかの説明はしたくてもできません。

漢方医に自分が漢方的にどんな体質なのかをお聞きすれば、病名漢方でなければ、答えてくれると思うので、病名マニュアル漢方かどうかを確認することができます。

また確認が難しいかもしれませんが、同じ病院に通っている患者さんで同じ病名の場合、ほとんど同じ漢方薬を飲んでいるはずです。

例えば『不妊クリニックの不妊症の患者さんは、みんな、当帰芍薬散や温経湯を処方されている』などです。

症状漢方かどうか
症状漢方で処方していれば、症状は詳しく聞かれるかもしれませんが、次回も同じ漢方薬を漫然と続けるパターンが多いです。

漢方は、ある期間、変化がなければ、変方といって、漢方薬を変更していきますが、その時も数ある漢方薬の中からやみくもに変更するのではなく、初めの体質判断である程度、方針を決めて、それに基づいて前回の結果をみながら変更していきます。

症状をあてはめて、漢方薬を選んだ場合、その漢方薬で良くならなかったときには、次回も一から漢方薬を探すことが多いです。

症状をあてはめて漢方薬を選んでいる場合は、漢方としての治療方針をたてていないので、次回の対処ができません。

毎回、一からリセットして、漢方薬をためしていくといった作業になります。

この場合も体質をどう判断したのかがわからないので、自分の体質をお聞きするのがよいです。

先生との相性
漢方は、病院の薬のように客観的な血液検査やその他の検査などによって決められません。

患者さんの自覚症状をメインに体質を決定し、それに応じた漢方薬を選びます。

患者さんが、漢方相談で突然、自覚症状を言ってくれと言われてもなかなか的確には言えません。

なぜなら患者さんは漢方のことを知らず、自分の感覚で話すことになりますので。

漢方で自覚症状を聞く場合、やみくもになんでもかんでも、教えてもらえばいいというものではありません。

こちらの知りたいことをうまく教えてもらわないといけないのです。

そのためには、

『漢方医が何を聞くべきかをわかっているのか』

『あなたが先生に対して話しやすいと感じているか』

あなたの質問に先生が誤魔化さずにすべてに答えてくれているのか。

しっかりと聞きだすためにせかさずに、十分な時間をとっているのかがポイントとなります。

先生が漢方薬を使ってどうしていこうかはっきりと考えている
漢方は、コミュニケーションを十分にとって、いろいろとお聞かせいただきます。

それに基づいて、体質を判断し、今後の方針も考えます。

その後、漢方薬を飲んだ変化によって、同じ漢方薬がよいのか変えたほうがよいのかを考えます。

はじめに判断した体質と方針にしっかりした根拠がなければ、この一連の作業はできません。

後は、このことあなたが意識して、先生が考えた上で漢方薬を選んでいるのかどうかを感覚的でもかまわないので、確認するのがよいでしょう。

とにかく、漢方は一般的にあまり知られていないので、なんでも聞いて納得できる答えが返ってくるかどうかを確認しましょう。

質問できない環境であれば、その状態が漢方とはいえません。

患者さん自身の自然治癒力発揮のため強引にすすめても意味がない
病院ではこういったことはないでしょうが、漢方薬局の中には、強引にすすめたり、早くしないとどんどん身体が悪くなるとおどしてすすめてきたりするところもあります。

しかし、漢方は不思議な医学で、患者さんが自身が治したいと意識しないといけません。

ですから、私達は、強引に漢方薬をすすめても漢方の力を発揮できないのです。

強引にすすめてくる場合は、少し注意したほうがよいかもしれません。

結局よい漢方って

どんな方法であっても結果として、治ればよいでのす。

そして、漢方の場合、お薬を飲んでいる間だけ効かせるものではないので、漢方薬をやめても再発しない体質から考えているところがよいでしょう。

漢方は、知識だけでなく、智恵と経験が重要な医学です。

書籍やマニュアルだけを参考にしても、理論だけで、うまくはいきません。

体質と漢方薬があっているかどうかというのは、絶対的な答えはありません。

『どれくらいの確率で体質と漢方薬があっているか』なのです。

その確率が高いほど、よくなる確率も高くなると思います。

確率をあげるのは、漢方薬を知っていることではなく、漢方を医学としてどれだけ理解しているか。

それを考えると漢方専門でされているところがおすすめです。

ただし、体質と漢方薬があっているかどうかは確率なので、東洋医学を知らない人が選んでもよくなることはあります。

しかし、その場合、処方した先生は次回につなげる経験にはなりませんし、教訓を得ることもできません。

毎回、賭け事のように当たり、はずれで選んでいくしかありません。

あてずっぽうでもいいから、漢方薬を飲みたいというのであれば別ですが、ちゃんと、自然治癒力を高めてよくなりたい、体質を変えていきたいと考えるのであれ
ば、漢方薬を処方するためにどういった方法をとっているかをチェックするのがよいと思います。

そして自分の相性にあう漢方の病院やお店を見つけてみてください。

※漢方の腕は、知識と実践経験です。
西洋医学のように効果や効能がはっきりと定義づけされていません。

漢方薬をどんな使い方をしても、要は結果的に治った時がその漢方がよかったということになります。

ここで紹介しているチェックポイントは、あくまで私の経験と調査に基づいて私の主観としてのものです。

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ブログの著者 国際中医師 松村直哉

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