漢方専門まごころ漢方薬店

新型肺炎を漢方薬は治せるのか?

中国では、新型肺炎に『漢方薬が有効』という噂で漢方薬のお店に人が殺到しているというニュースがありました。

そんな漢方薬が有れば、どんなに素晴らしいでしょう。

でも、それって半分は『嘘』だけど、半分は『本当』です。

半分のウソは、新型肺炎に対応している漢方薬なんてものはありません。

半分の本当は、新型肺炎など病名は関係なく、肺炎や気管支炎は漢方薬で治療することはできるからです。

ただ、ある決まった漢方薬がすべての人の肺炎に効くというわけではないので、漢方薬のお店で漢方薬を買って飲んだとしても全く効かないということが起きるのです。

漢方薬なら、どんな状態でも治療ができる

『新型肺炎 = ◯◯漢方薬』なんてもものは存在しません。

漢方薬は、どんな病気であっても、『その人自身の体質』に合わせて選びます。

『新型肺炎』という体質や『肺炎』という体質はありませんので、肺炎という病名に合わせる漢方薬なんて存在しないのです。

逆に、新型肺炎によって出てくる症状の状態によって、漢方薬を合わせることで症状の緩和はできます。

例えば、同じウイルスの原因であっても症状の段階は人によって違います。

軽い喉の痛みだけの場合

軽い咳が続く場合

ゴホゴホと激しい咳が出る場合

微熱が続く場合

高熱が続く場合と、

それぞれの細かい段階があります。

その細かい症状の違いによって、選ぶ漢方薬も違ってくるのです。

決まった漢方薬で治療をすると怖い理由

漢方薬での注意点は、過去にある人が『新型肺炎』が〇〇漢方薬で治ったという事実があったとしても、その同じ漢方薬を同じような『新型肺炎』にかかった別の人が飲んでも効かないということは普通にあります。

これは、漢方薬は元々『その人の体質で選ぶ』という前提がないと治療ができないからです。

肺炎の人の体質を見て選ぶので、例え同じ肺炎でも体質が違えば、漢方薬は変わります。

漢方薬は症状の段階とその人の体質によって変わってくる

簡単にまとめると、昔ながらの漢方薬でも現代に流行した病気を治すことはできます。

ただ、西洋医学の薬のように決まった薬を飲めば治るというような理屈はなく、『症状の段階』『その人の体質』の両方向から考えて漢方薬を選ぶと治すことができるのです。

いつの時代も感染病が猛威をふるう

新型コロナ・ウイルスが広がっている今も、インフルエンザだって例年通りに流行っています。

マスクや、うがい、手洗いで防ぐという努力は当たり前のことですが、もし、仮に感染したとしても、自分自身の自然治癒力が高ければ、軽い症状で抑えることができて重症化することもありません。

そのためには、普段の体のケアが大切です。

体調の変化に気がついたら、すぐに無理をしないで養生しましょう。

体調管理に気をつけて!という言葉は、今のような状況下では、本当に大切な言葉だと毎日のニュースを見てつくづく思います。

体力が低下しないように、睡眠、食事はしっかりとって、夜更かしなどしないようにすることも感染病予防の大事なことではないでしょうか。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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