漢方専門まごころ漢方薬店

漢方薬で妊娠しやすい人の条件

漢方薬を使った漢方治療での妊娠率ってどれくらいか気になりますよね。

ちなみに、病院での不妊治療で体外受精を行った際の妊娠できる確率は1回平均20%ほどですが、これは、全年齢の平均値になります。

実は、年齢により大きく変わります。

日本産婦人科学会での2010年の統計より、年齢別でみますと、30歳で不妊治療して赤ちゃんを授かる確率は19.9%35歳で16.3%40歳で7.7%45歳では急激に減って0.6%です。

年齢で、こんなにも確率が変わってしまうのです。

漢方薬治療においては、年齢は直接的な原因ではない

不妊症といっても、若い人から年齢の高い人、日常で何も不快な症状がない人や反対に月経不順の人もいらっしゃっいます。

また、アトピーなどの持病を持っている人や膠原病などの難病を持っている人でも、なかなか妊娠ができないと悩んでおられる場合もあります。

病院は、不妊症と分けていますが、不妊症は病気ではなく、原因がわかっているものでもないので『不妊症はどれくらいの期間で克服できるのか?』と言われても、本当に人それぞれすぎて、治療に取りかかる前に、どれくらいの期間で妊娠するかを知ることなんて、正直なところ、不可能なんですね。

ですが、実際「わかんない」と言われても困るかも知れませんので、これまで10年以上の漢方での治療経験からわかったことをお伝えしたいと思います。

今までたくさんの不妊症の方の治療をしてきたので、こんな人が妊娠しやすい条件であったり、妊娠までの期間にパターンがあったり。

まず、誤解されないように、『漢方薬さえ飲んでいたら、やがて妊娠するというものではない』ということを前提にお話させていただきます。

妊娠させる効果の薬なんて病院のホルモン剤や薬を含めて、この世に存在しません。

あくまでも、漢方薬は妊娠しやすい状態をつくるための治療です。

どんな人が妊娠しやすいのか

漢方の場合は特に「漢方薬だけを飲んでたら、どれくらいで妊娠するのか?」なんて答えを出すことは正直、不可能です。

それは、人それぞれ、ご相談に来られた時のお体の状態が違うからです。

その他にも、年齢、持病、生活の背景、パートナーの年齢やパートーナーの健康状態も違ってきます。

ただし「どのように取り組んだら、どれくらいで妊娠したか」という共通項や条件は、あるような感じですので、そちらをまとめてみました。

うちの妊娠するまでの期間は、4パターン

⒈ 治療を始めてから1ヶ月〜3ヶ月以内

⒉ 6ヶ月〜8ヶ月以内

⒊ 8ヶ月〜1年6ヶ月以内

⒋ 1年以上の治療継続

1ヶ月〜3ヶ月以内に妊娠する人というのは、43歳など比較的、年齢が高い方でもいらっしゃいます。

40歳以上で妊娠された方は、うちに来るまでに「病院でも妊娠したことがない」という人もいるので、偶然に妊娠されているわけでもないようです。

比較的早い期間で妊娠される方の条件は、年齢が若いか、高いかということはあまり関係なく、『過去に病院でホルモン剤を使ったことがない』ということが共通していました。

更に共通しているのは、性格的にあっけらかんとした感じの人が多く、『妊娠したいけど、妊娠するかどうかに、それほど頓着していない』といった感じの印象です。

どちらかというと、思い悩んでいるようなタイプの方はいらっしゃいませんでした。

基礎体温は低温期と高温期のメリハリがはっきりとしている感じのパターンが多いです。

それから、ここがハッキリ違いますが、ご主人も協力的な場合が多いというのも共通しています。

次に6ヶ月〜8ヶ月以内に妊娠する人が、うちの患者さんの中で、一番、多い感じです。

年齢的には38歳までの方。

「ホルモン剤は、クロミッドと注射を少しだけ」など、本格的な不妊治療まではステップアップされていないという場合。

うちの治療で少しずつ、少しずつ身体のいろいろな症状や基礎体温などが調整されて良くなっていく感じで、階段を上る感じで、良くなった末に妊娠達成!といった感じです。

うちは、体質にあわせた食事や運動、気持ちの持ちかたなどのアドバイスをするのですが、そういった生活の中で、できることも当初から頑張ってされている方が多いです。
基礎体温の全体的なバランスは、排卵期に少し弱点があったり、高温期がやや短かったり、それほど悪くないけど、弱点はあるよねーといった感じ。
ご主人は最初は協力的でなく、途中から協力的になってくる感じです。

8ヶ月〜1年6ヶ月以内に妊娠する人
6ヶ月〜8ヶ月以内に妊娠する人のパターンで38歳以上になってくると、それ以下の年齢の方よりも、少し時間がかかってくる。という感じです。

1年以上の治療継続。
つまり、1年以上になるけど、なかなか妊娠できないタイプ。

年齢が高いほど、この期間にまで入ってくる確率は高くなるように思います。

このタイプの共通項は、ご主人が協力的でなく、どちらかと言うと、奥さんが1人で、がんばっている感じ。

不妊治療の病院の経験も長かったり、豊富でホルモン剤もいろいろと長期間使ってきています。

病院での不妊治療だと、どうしてもご主人は協力するといっても、奥さんに言われた時に病院に行けばいいくらいの感覚だからだと思います。

そして、体質に合わせた運動や食事も「やりたいけど、なかなかできない」といった感じの人が多いですし、また、奥さんが一人だけ頑張っても
妊娠はご夫婦のどちらも関わってきますので、ご主人の協力ないとなかなか前に進みません。

総合的な条件をまとめると

うまく妊娠できる人の条件まとめです。

  • ホルモン剤を使用していない。
  • 男性側が協力的で、ご夫婦2人で目標に向かってる。
  • 妊娠のことを忘れているくらい、思い悩んだりしていない。
  • 妊娠するための食事や運動を取り入れ、生活に変えている。

以上の4つの条件が、誰よりも早く妊娠する条件なのかなと思います。

ちなみに他の病気との兼ね合いですが、妊娠に関わっている場合と関わっていない場合があります。

関わっていない場合は、不妊症を優先に治療します。

もし、妊娠と他の持病と関わっている場合は、総合的に全部を治せるように考えますので、是非ご相談くださいませ。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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