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モンスター患者が増えている!?

先日、朝のワイドショー番組で取り上げられていたのですが、ここ最近、病院で『モンスター患者』が増えてきているというのです。

医療専用サイトのネットワークで医者10万人にアンケートを取られた結果、約60%の医者が暴言を言われた経験があり、約18%の医者が暴行をされた経験があるようです。

その番組では、モンスター患者が増えている理由を紹介されていました。

  • 医師が事件化したがらないため通報が少ない。「病院側は風評被害の話などを心配してなるべく穏便に済ませようとする傾向がある」
  • 1995年に厚生労働省が「医療はサービス業」(厚生白書)とし、それぞれがサービスを考えるようになり、2001年に「〜さま呼称」を通達した。

患者は「お客だからわがまま言っても大丈夫」という意識があると考えられる。

  • これまでの“俺様に任せとけ”という形からサービス業寄りになり、そこからの問題が出ている。

そして、テレビに出演している医師は「患者さんと医師のちょうどいいところを探しているところ」と語っていました。

「ちょうどいいところ」ってどういうことでしょうか?

私には、よくわかりません。

医療費の50%を自己負担にすればいいってことでしょうか?

患者さんには『様』をつけて、とても丁寧に呼ぶのに、態度は“俺様に任せとけ”という感じが、実際には、まだまだ残っているのが、矛盾していますよね。

『様』がよりに聞こえてしまいます。

国民健康保険という制度のおかげで、日本人は7割引の金額で病院の医療を受けられます。

70%オフの商品やサービスなら、誰だっておトク感から思わず手を出してしまいますよね。

病院は「70%は国が負担してくれるんだから、病院側の言うことを聞いてればトクじゃないの?とにかく、言う通りにしなさい!」的なスタンスがあるように感じます。

医者側(治療者)は『治るかどうかがわからない』『医師の治療の腕も人それぞれ』ということを患者さんに意識してもらう努力を怠り、反対に患者側はそのことをわかろうとする姿勢がなく、病院に行けば治るはずでしょ!という感覚を持ち、70%オフという激安で医療を受けられる制度に医者も患者もどちらも当たり前化してしまったから、このような現象が起こるのではないのでしょうか。

悪い意味で、安っぽいサービスにあぐらをかいている。

患者側からすると、本来は、高額なサービス(医者は最終に100%の報酬を受け取る)なのに、実際の現場の医者の対応に「高額なサービスである」という態度や技術が感じられません。」

実際の診察の経験からは、医師自ら、安価(3割負担の30%)な<安っぽいサービス(マニュアル処方)をベルトコンベアーのように回している印象を受けます。

私が過去に経験したことなのですが、ある病院で診察と治療を受けた後に、それまでになかった症状が出たので、「どうして、このような症状になってしまったのでしょうか?」とちゃんとした説明をしてもらいたくて質問をしたら、その質問に対して何の説明もないまま、「これまでの治療費のお金はすべて返金致しますので、あなたを今後診ることはできません。」と一方的に診察拒否をされたことがあります。

理論的な説明を求めただけなのに、都合が悪くなったら逃げの一手!

こんな対応をされたら、患者は自分の体がおかしくなった理由をただ知りたいだけなのに、医者側が、なんの説明も弁解もないままでは、患者側も暴言くらい吐きたくなってしまいますよね。

やってうまくいかなったから、理由も説明しない(できない?)で、今度は「来ないでください。」っておかし過ぎます。

もし、何か失敗間違い能力の不足があったのなら、ちゃんと謝るか説明するのが人とのコミュニティケーションではないでしょうか?

間違ってないなら、その主張をポリシーと知性を持って、ちゃんと伝えるべきだと思うのです。

患者が納得する話ができないのが大きな問題を生んでいるんだと私は思います。

そして、その病院はひどいことに自己負担の3割分は、その場ですぐに私に返金しておいて、国の保険からは7割分をしっかりもらっていたのです。

(後で、医療費の連絡が来てわかりました。)国の方には連絡を入れて、ちゃんとその病院から返金してもらうようお願いしました。

保険システムでない私たちのような自費負担の治療をしているところなら、もしクレームがあって返金したら1円も入ってきません。

返金して、患者を一方的に診療拒否して、国から70%の治療費をもらってるのなら、病院にとっては特に大きな損失はないですよね。

だまって、患者さんの文句を聞いて、最終的には診察を拒否して患者に返金すれば問題解決ですもんね。

これでは『医者はただの税金泥棒』です。

私は暴言を吐いたり、暴力をふるったりするのは良くない行為だと思いますが、正直、文句の一つも言いたい患者が増える理由が医者にも明確にあるのではないかと思います。

例えば、予約制の病院なのに、実際に予約を取った時間に行ったとしても2、3時間待たされることがあります。

医者は、それが当たり前な顔をしていますが、そんなサービス業って他にありますか?

約束の時間を破り続けてるのは「予約」とは言いません。

これだけで、暴言や文句を言いたくなりませんか?

せめて、2、3時間待たせた理由を説明するべきではないかと私は思います。

じゃなかったら、はじめからそれくらい待たせるつもりで、予約時間を指定しているのかと思いますよね。

というか、『待たせること』をなんとも思ってないのしょうが…

医者がまず、患者への対応を変えていかない限り、モンスター患者はこれからも、ますます増え続けるのではないでしょうか。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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