漢方専門まごころ漢方薬店

不妊症(5度の人工授精でうまくいかなかった)

【主な症状】
手足の冷え、喉がかわく

【医療機関で診察された病名】
不妊症

【年齢・性別・お住まい】
女性、36歳、大阪府熊取市

【具体的なお悩み】
不妊治療専門クリニックで人工授精を5回しましたが、なかなか妊娠までにいたらない。

【証と漢方薬】
体質(証)は上熱下寒。上に熱が上がっている状態で、そのため喉が乾き手足などの末端が冷えている。血の巡りを整える漢方薬をお出ししました。

【服用1ヶ月後】
特に変化なし、喉がよく渇き、飲み始めはお腹がゆるくなった。

【次の処方への考え方】
基礎体温表を見ると全体的に高温期の高温を保てない感じに見える。排卵の有無や排卵日が漢方薬を選ぶ際に参考となるので排卵検査をすすめた。症状に変化が乏しかったことや基礎体温の状況と元々に分析した証から今までの上熱下寒を残しつつ、温補、補血の働きを加えた処方に変更。
ご主人の状況をお聞きしていると病院の検査で問題はなかったけれど、漢方的にはご主人も治療が必要な感じなので今後は、より妊娠率を上げるためにもご主人も積極的に治療することをすすめた。ご主人は、普段から軟便気味で肩こりがひどいとのこと。

【服用2ヶ月後】
冷えていた足が温かくなった。基礎体温表は日ごとにきれいな形になってきている。話をよく聞いてみると、趣味のために夜中まで起きておられて、あまり寝ていないとのこと。一定の睡眠がないと健全なホルモンの分泌がおこらなくなることを伝えた。
ご主人には体質から見て、消化器官を補う補脾の漢方薬をお出ししました。

【症状の変化と結果】
ご主人が漢方薬を飲み出した翌月に、7回目の人工授精をされ、結果が陽性に。
その後、元気な赤ちゃんを出産されたとお電話でご報告をいただきました。