漢方専門まごころ漢方薬店

更年期(眠れないことが最もつらかった)

【主な症状】
動悸・息切れ、手足のしびれ、不眠

【医療機関で診察された病名】
更年期障害

【年齢・性別・お住まい】
女性・52歳・大阪府堺市

【病気の始まり】
2・3ヶ月前

【具体的なお悩み】
以前より、手足のしびれ、肩こり、喉の乾き、残尿感が気になっており、最近は冷房にあたると全身寒く感じるようになった。この症状は年々ひどくなっている。最も気になる症状は、動悸・息切れ、不安感、不眠。

【証と漢方薬】
気が鎖骨よりも上に上がりすぎて滞っている状態とやや腎の臓の身体の水を代謝する能力がよわっている状態。
気が少なくなり活動するが弱っている状態でした。
漢方薬は気を降ろしながら気を巡らせ、腎の気を補い腎の臓の機能を高め、補気で気を補う。これらを全て行う役割の漢方薬を1種類お出ししました。

【服用1ヶ月後】
漢方薬を飲んで10日目から症状に変化があった。呼吸が楽になって手足のしびれを感じなくなった。
しかし睡眠薬はまだ離せていない。胃がもたれるのを感じるようになった。

【次の処方への考え方】
3ヶ月目に胃のもたれはましになり、便通もよくなった。
睡眠薬の服用はやめることができたものの、少し不眠気味で、手足のほてりが残っている。足も冷えるとのこと。
現在飲まれている漢方薬では、完全に症状がなくならないと考えられる。初回の問診で考えた第二候補の漢方薬に変更した。
すると飲み初めた途端に症状がいろいろと悪くなった。睡眠薬がないと眠れなくなり、以前ほどではないが、動悸も感じるようになった。
ご本人は漢方薬を変えたら急に悪い症状が現れたので、
今まで飲んでいた漢方薬が効いていたことを余計に実感され、また漢方薬が合っていない時の怖さを経験された。とおっしゃっておられました。

それを踏まえて次の処方は、頭の汗、動悸などの改善を目標に転方(漢方薬の変更)

【服用4ヶ月後】
頭に汗をかかなくなり、全体的によくなった。一度悪くなってしまったが再度、睡眠薬を使わなくなった。ただ夜中に何回か目が覚めたり胃腸の調子もよくないなど、細かい症状もあるので、このまま継続。

【症状の変化と結果】
漢方薬を飲み出して6ヶ月後にはほとんどの症状はなくなった。お話を詳しく聞いていると胃もたれなどは食習慣の影響もあることがわかり、食べ合わせや食べる時間帯などのアドバイスの後は胃もたれもなくなっていった。