漢方専門まごころ漢方薬店

漢方薬の効果ってわかりにくい?

漢方薬は変化の少ない、やさしい薬なのか?

漢方薬は、化学合成の新薬と比較すると、生薬という自然のものを使っているので、新薬よりもやさしい薬だと思われています。
そのせいか、「長く飲まないといけない」とか「ゆっくりと効いてくる」などと言われています。
これは、あっているようで間違っている解釈です。
実は漢方薬は、ゆっくり効いてくるわけでもなく、早く効いてくるわけでもありません。

ひと口に漢方薬といっても、その種類は、現在使われているもので、500種類くらいはあるといわれています。
そして、それぞれの漢方薬は使い方や働きが違います。
500種類すべてが、穏やかにゆっくりと効く薬なのでしょうか?
「古臭い薬だからゆっくりしか効かない?」
そんなわけないですね。

またどの種類の漢方薬の効果も効く速度が同じならば、2千年の時代とともに、もっと種類が絞られて、現在、500種類も使いわけていないでしょう。
漢方薬に種類がたくさんあるのは、いろいろな体質の人にあわせるためです。

体質や病気によっては病気の進行速度が速い方もいらっしゃるでしょう。
漢方薬が医学として当たり前のように使われていた時代に西洋医学はありません。
当然、進行の早い病気も漢方薬で治療していました。(漢方しかありませんので)

漢方薬を早く効かせないと死んでしまう

そもそも漢方最初の実践的治療のバイブルとされている傷寒論は、チフスなどの感染症を治療するために研究されたことが書かれているのです。
当時、1週間で死んでしまう病気を漢方で治療するのです。
漢方のはじまりは、「どう早く治すか」といったところから始まったといっても過言ではありません。

自然治癒力にはそれぞれの速度がある

逆に漢方は、どんな病気に対しても早く対応できるというわけでありません。
早く効かせたほうがよい体質とじっくりと効かせたた方がよい体質があります。

新薬の場合は、身体を部品にみたてて、各部品をどう治していくかという考えなので、人によって体質や自然治癒力が違うといった考えはありません。
個人差や全身の体力などのバランスをみながら、薬を処方するということはないのです。(ガンなど一部の治療を除く)
漢方の場合は、その人の体質や全身のバランスも含めてお薬を考えていくので、ゆっくりと働きかけたほうがよいのか、早く働きかけたほうがよいのか、その体質を見極め、もっとも現在の体質に適した漢方薬を選びます。

自然治癒力の強さや自然治癒の速度も、その人の体質なのです。
漢方でも風邪の治療に3ヵ月もかけてはいけないし、昔からの慢性的な疲労は、2,3日で急激に元気にすることが決してよいことではないのです。
効果の高いものがよいではなく、「自分の体質にあった漢方薬」それが最良です。