漢方専門まごころ漢方薬店

検査で異常ナシと言われても咳は続いてますよ!

病院に通っても治らないというのは、現実では、めずらしくないことです。

また、実は病院でほとんど、『病気の原因がわからないこと』もめずらしくないです。

今回は、そんな原因が何もわからない体験談をお話しします。

検査では異常なしとの診断に疑問あり

咳が続くので、病院に。

【症状】
長い間、咳が続いて治らない。

【病院での検査】
肺のレントゲンをとってもらうと、『肺の一部に影があるため、その炎症かな?』という診断ともつかない医者の独り言を聞かされて、余計に心配になられたとのこと。

その後、違う病院で再度、レントゲン検査すると、『肺の影は血管が写っていただけ』とのことで、炎症ではないことがわかりました。

ただし、肺の影が血管だとわかっても、咳はまったく治っていません。

つまり、振り出しに戻っただけです。

咳の原因は謎のままで、原因にも触れず、咳止めの薬を出されました。

結果、二箇所の病院に行ったけれど、どちらもレントゲンの検査をして、何も原因がわからないまま。

咳の原因はレントゲン検査だけでわかるのか

初めから、レントゲンの検査しかしないとわかっていたら、患者さんだって、わざわざ2つ目の病院まで行こうという発想にはならなかったと思います。

『咳の原因が何かわかれば…』と期待して行ったのに、全く同じレントゲンの検査だけで、どちらもコピーしたように咳止めの薬を出して終わり。

検査は無数にある原因の一部を探るための1つの方法であって、検査だけでわかるもじゃないと思うのです。

『いつから咳が出たのか?』

『その時は、どんな環境だったのか?』

『何かきっかけだと考えられることはあったのか?』などなど。

いろいろな方向から、原因を追求することもしないで、たった一つの検査をしただけで、それで異常が見つからないから問題なし!というのは、あまりにも単純すぎる診断のように思えます。

患者さんにしてみれば、現実に症状が起こっているのに、「レントゲンで異常がないから大丈夫!」と言われても、納得いかないし、余計に気持ち悪いし、不安しか残りません。

漢方薬で咳がおさまりました

患者さんは、病院で出された咳止めを飲まれましたが、「その時だけ咳がマシになったけれど、薬が切れるとまた同じように咳が出る」とおっしゃっておられました。

漢方的には、胸脇熱(きょうきょうねつ)といって、胸、気管支に余分な熱がこもって、その熱を発散させようとして咳が出ることが原因だと判断しました。

(ちなみに咳が続いたら胸脇熱が原因ということはありませんよ。原因は人それぞれ違います)

漢方薬は、胸脇熱を鎮めるものを飲んでいただくと、徐々に咳が減ってきました。

1つの症状でも全身、徹底的に調べるのが漢方!

もちろん、漢方での治療は、検査などしませんので、今回は『症状が出た時のきっかけや状況など』をいろいろとお話をお伺いして、全身の状態もお聞きしていって、原因は胸脇熱ということで判断しました。

そして、その原因(体質や証)に合わせた漢方薬を飲んでいただきましたが、もしかしたら、その原因が違う場合は、その薬でよくならないという結果にもなります。

その時は、なぜ初めに出した漢方薬でよくならなかったのかをもう一度分析し、また新たに考えていきます。

患者さんの体の中では、今までとは違った何かが原因で、そのような症状が出ているはずなのですから、必ず原因はあります。

またその原因は、今までと同じようなものではないことくらい予想できます。

病院では、なぜか、風邪をひいた時と同じように、咳止めの薬を出しますが、咳が長く続いて慢性化しているのに、ただ一時的に咳を止めるだけの治療しかしないのは、患者さんにとっては不安でしかないですよね。

『たった一つの検査をしただけで、原因がわかると思っている病院の体制』って、なんとかならないものなんでしょうか?

お医者さんには人間はロボットじゃない!ということに早く気づいてもらいたいものですね。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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