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副鼻腔炎(蓄膿症)の漢方治療の方法

鼻水がズルズルと常に出る方や、朝起きたら、必ず鼻をかんでいるという方は、副鼻腔炎(蓄膿症)になる可能性が高いです。

副鼻腔炎で考えられる原因の一つに、歯の問題の場合があります。

鼻と直接つながっている口の中の歯茎で炎症が起きていると、炎症の原因となっている菌が、鼻の方に広がって、鼻の奥で膿となって詰まっている場合があり、その際に皮膚に湿疹が出ることもあります。

その湿疹で、アレルギー性だと診断されてしまい、歯が原因だと気づかないことがあります。

歯が痛かったり、歯茎が腫れていたら要注意!

慢性的な副鼻腔炎でお悩みなら、一度、奥歯などに炎症がないかどうかを歯医者さんで、診てもらってください。

歯の問題ではない場合は、漢方的に診断すると、副鼻腔炎で1番多い原因は『水』の問題が考えられます。

他にも『気』の問題も絡んでくる場合もあり、必ず、体の体質を見極める必要があります。

なぜなら、副鼻腔炎(蓄のう症)の症状の方は鼻だけでなく、体全体を診断した際に、別の症状もあるからです。

慢性化した副鼻腔炎は、どちらかというと鼻だけの問題ではなく、他の体の部分での問題で原因があって、それがいつまでも治癒しないことで、鼻の症状がよりひどくなっていっている場合がほとんどです。

副鼻腔炎の原因は、鼻だけではない

アレルギー性鼻炎が原因で、完全に鼻が詰まっている方からの治療のご相談がありました。

鼻の辛い症状に加えて、二人のお子さんの子育て中で大変な時期にもかかわらず、ご主人があまり子育てに協力的でなく、毎日、仕事に育児にと忙しく、体も辛く、心の余裕もなくて、とても疲れておられるとのこと。

この方の問診では、体がいつもだるく、頭痛があったり、立ちくらみをよくするなど、体全体にいろいろと不調がありました。

『水』のめぐりの問題に加え、『血』のめぐりにも問題があり、また、『気』の問題も大きく影響していると考えられました。

この方の体質(証)に合わせた漢方薬で、2週間後、片方の鼻は通るようになりました。

その後、漢方治療を続けて、左右の鼻の詰まりは解消され、体の他の症状も次々とよくなっていきました。

病院での診断は「副鼻腔炎(蓄のう症)」だけ

病院なら、鼻水の症状は耳鼻科と決まっていて、副鼻腔炎(蓄のう症)と診断されます。

当たり前ですが、他の体の症状は、聞かれることもありません。

耳鼻科では、鼻の症状だけしか診ませんが、漢方薬を処方する場合があります。

漢方薬の処方の基本は、体全体をみることですが、残念ながら、今の耳鼻科では、鼻の症状だけで処方されているのが現実です。

病院で出される漢方薬は、急性的な鼻水に対して処方しているので、根本的な治療にはならず、対処療法ですので、どこまでいっても慢性的な鼻炎の原因を解決することはできません。

(また急性の鼻水の治療は、漢方の治療の腕がないとできないので、現実にやっていることはマニュアルで小青龍湯をロボットのように処方しているだけです)

病院では、各科に分かれているので、体全体の症状から診断をすることは、あり得ないシステムです。

なのに、漢方を処方していると矛盾があり、漢方薬で治る鼻炎も治らないということが起こっているのです。

副鼻腔炎(蓄膿症)は、一見、鼻だけの問題のように思いますが、体全体の水の問題など(人によって違いますが)が関わっていますので、漢方薬で副鼻腔炎(蓄膿症)を治療したいと思った場合、ちゃんと、全身の状態を調べってもらって、治療するようにしないと、マニュアルで合わせた漢方薬では、効果を発揮しないでしょう。

★当店では、しっかり全身の状態をみて、あなただけの体質を判断して、最適な漢方薬をお選びします。
遠方の方の遠隔治療や相談も行なっています。お店に来れない方もぜひ、ご相談ください。

●ご相談ご希望の方はこちらの 『漢方無料相談』 に現在の体の状態を入力し送信してください。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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