漢方専門まごころ漢方薬店

本当の「不妊治療専門店」の見つけ方

なぜ、こんなことをテーマにするかといいますと、うちにご相談にこられる方の多くが、「不妊専門の漢方薬局で処方してもらっていたのですが、毎回、毎回、行くたびに同じ漢方薬しか処方されず、その上に他にも妊娠によいサプリなどを勧められて、一つ、二つと飲むものが増えていきます。治療としては、これで大丈夫なのかな?なんて疑問を持つようになった」というお話をされるからです。

まごころ漢方薬店を始めて、今年で11年目になりますが、お店を始めた当初は、不妊治療の専門の漢方薬局は、ほとんどありませんでした。

実際、自分たちが不妊で悩んでいて、不妊について勉強し、漢方で妊娠〜出産することができた経験から、不妊専門としてご相談をさせていただいています。

今や、ネットで「不妊・漢方」と検索すれば、山ほど漢方薬局が出てきます。

やたらと「不妊専門、子宝専門」などと、宣伝している薬局やお店だらけです。

以前は不妊症なんて何の縁もなかったようなお店も最近は、急に「私たちも不妊で悩んでいました」なんて、宣伝文句で展開されています。

「えー、本当にそうなの?」

「前におつき合いがあった時は不妊の”ふ”の字もなかったじゃないですか?」ってほんとのところを聞いてみたいです。

今まで、漢方専門として長くやってこられている薬局も、何年も前には「不妊治療・子宝相談」なんてやっていなかったのに・・・です。

あと、鍼灸も同じように感じます。

急に不妊専門ってところが増えだしました。

ここ数年の間にです。そんな不妊専門の鍼灸なんて、お店をオープンした頃は見た事もありませんでした。

なぜ、急にどこもかしこも「不妊専門」が増えたのか?

それは、考えるまでもなく不妊症で悩まれている方が増え、社会的にも問題として取り上げられるようになったからです。

最近は、テレビドラマ(「となしば」)でも妊活が取り上げられていますよね。

(そのドラマを知らなくて患者さんに教えてもらったので、見逃さないように最終回は録画しています。)

不妊症の漢方薬局や鍼灸院が増えた理由は、「流行にのってやってやろう!」という、それだけの理由で、こんなにも増えているのだと思います。

『不妊専門』とは何でしょうか?

では、不妊専門って具体的にどういうことでしょうか?

不妊症を専門的に研究し、治療経験がたくさんあり、治療実績を積んでいることですね。

うちは不妊を専門にしています。

実際に不妊治療の経験や実績が多くなると、妊娠しやすい人の体質とか、妊娠しずらい体質などがみえてきます。

それは、漢方薬やサプリなどの効果のことではありません。

不妊症にまつわる精神的な悩みや仕事環境でのお悩み、ご主人や姑さんとの関係上の悩みなどなど、トータルで考えることができ、そこから、いろいろな事が見えてくるのです。

また、私たちたち自身も実際に不妊症を経験しましたので、治療以外の事も実体験として理解できます。

その一方で、怪しい「不妊専門店」は、誰にでも一緒の処方をしていたり、(当帰芍薬散か温経湯くらいしか出さない)誰にでも同じサプリや同じ漢方風のお茶(たんぽぽ茶など)で、不妊症で悩んでいる人をひとくくりに「妊娠しやすくなりますよ。」とすすめています。

また、男性不妊にもと、補腎系の漢方薬(補中益気湯)を出したりしてます。

漢方の場合、ひとりひとりの体質にあわせますから、そのお店に来ている人には「みんな同じものを出す」こと自体おかしいですね。

「えーッ、でも他の人と同じものを飲んでるのかわかりませんよ」

流行にのってるだけの不妊症専門?店なのかを見分けるポイント!

ポイント❶「不妊症に効果のあるもの」として、店にデカデカと宣伝している。

例えば、お店の前に『子宝相談』『男性不妊に』と目立つのぼりポスターがある

ポイント❷ 説明が「あなたの体質なら〜」ではなく、「不妊症にこんな効果があって」と言ったような、「あなたの体質には〜」ではなく「不妊症には〜」が主語になっている。

ポイント❸ 「何人の人が妊娠しました」とかやたら人数アピール。

平均的に不妊症に効く漢方薬やサプリメントなんてありません! 人数の多さじゃなくて、自分が妊娠できるかどうかが鍵なのですから。

自分にとって一番の近道を探さないと意味がありません。

不妊症はあくまでざっくりとした呼び方

実際は、その人の体質は人それぞれ違います。

だから「不妊症に効果がある」と言ってる事自体おかしいですね。

「不妊症」という体質はありません。

ですので、ここの説明はなんだかよくわからないと思ったら、ぜひ、聞いてみてください。

「どんな体質のどんな状態の方なら、この漢方薬はどんな効果があるのですか?」

そして、この質問は、より重要な質問となります。

「どんな体質の人にはこの漢方薬は効果がないですか?」

答えは結局、「不妊症なら誰にでも効果がありますよ」って、とっても曖昧な答えが返ってくると思います。

「漢方で治療」と言いながら、説明が西洋医学的という矛盾

「女性ホルモンを補充する効果が〜」とか、「子宮内膜を厚くする効果が〜」と病院とよく似た説明をします。

漢方は東洋医学ですから西洋医学の説明は直接は関係ありません。

だいたいの漢方薬局は、専門でもないのに突然、専門と言い出したといってもいいかもしれません。

本物と怪しい店を見極めるのは大変

「本当に不妊治療の専門家なの?」と疑いながら相談して、ちょうどくらいです。

本物tと偽物の見分け方は、病院で疑問に思ったことをそのまま質問してみるといいですよ。

特に、不妊治療が元々専門でない薬局なんかは、病院の不妊治療のことすら、全く知らないこともあります。

専門は、東洋医学です。と言っても、不妊治療を専門とするならば、不妊治療で使う病院の薬の知識くらいスラスラと答えることができるはず。

こちらの質問も受け付けないで、一方的に効能・効果ばっかりを押してくるところは、はっきり言って、流行にのっかろうとしているだけの店かもしれません。

もちろん、うちに来られた場合も「本当に不妊治療の専門家なの?」と疑って、いろんな質問をしてくださいね。
なんでもお答えしますので。

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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