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PMS(月経前症候群)のいろいろな症状をまとめて良くする方法

PMS(月経前症候群)は「うつ」と違い、ホルモンバランスの影響で、気分が落ち込んだり、悲しくなったりします。

同時に、気分だけでなく、身体にいろいろな症状が出てくるケースもあります。

月経(生理)の前にはどうしてもイライラしてしまったり、甘いものが無性に食べたくなったり、乳房がはって痛んだりと、いろいろな不調が出てきますよね。

PMS(月経前症候群)は“Premenstrual Syndrome”の略です。

多くの女性が月経(生理)の前になんらかのPMSの症状を抱えていると言われています。

西洋医学では一言に『PMS』とひとくくりにしていますが、人それぞれ、身体に出てくる症状が違っていて、複数にわたる場合が多いのが実際のPMSですよ。

PMSの症状

1)腹痛
2)頭痛
3)むくみ
4)肌あれ、にきび
5)吐き気
6)眠気
7)だるさ、疲れ
8)下痢
9)便秘
10)気分の変動、気分のコントロール不全
など。

こんなにたくさんあるPMSの症状に対して、なんとかしようと思ったらどうしたら良いでしょうか?

病院ではこれらの症状に対して、それぞれに効く薬を飲んで対症療法で治療します。

要は症状ごとに症状を一時的に抑える薬を飲むのですね。

どんな薬なのか、いくつかを例に挙げてみます。

◉ 腹痛、頭痛 → 痛み止め

◉ むくみ → 利尿剤

◉ 下痢 → 下痢止め

◉ 便秘 → 便秘薬(瀉下薬)

◉ 肌あれ、ニキビ → ビタミン剤

◉ 気分の変動 → 向精神薬

いろいろな症状がある場合は一つ一つの症状に対して、それぞれの薬を飲んでたら、余計に気分が悪くなりそうですね。

どれだけの種類、飲まないといけないのっ!

不調の原因は、PMSなのに、一体何種類の薬を飲んで対症療法で治療すればいいのでしょうか?

考えただけで、気が滅入ります。

毎月、毎月、こんなにたくさんの薬で、いちいち対応するしかないのでしょうか。

もし、たった一つのお薬だけで複数の症状が改善されたら、嬉しいと思いませんか?

実は、そんなお薬があるんです!

それは、漢方薬です。

PMSの原因は、女性の身体の特徴である、毎月やってくる月経に関係しています。

月経全体の状態が整えば、おのずとPMSの症状はなくなります。

『整える』というのは、病院の薬のように症状を止めることではなく、血を子宮に集めて排卵期に備え、排卵が終われば、月経として外に血を排出するという、一連の月経のリズム一定にすることであったり、集める血の量や流れ方偏りをなくすことです。

PMSとして身体に症状が現れるのは、月経のサイクルやリズムが整えられていないからです。

その方の月経の特徴体質を分析して、あなたにあった漢方薬を合わせることで、PMSの原因である月経に直接、効いていきます。

漢方薬なら、その方の体質を診て選びますから、頭痛、腹痛、にきび、便秘などの複数の症状も1種類の漢方薬ですべてなくすようにしていきます。

これで、あれもこれも、薬をたくさん飲む必要はありませんね。

漢方薬なら何でもいいわけじゃない

漢方薬だったらいいんだ!

でも、ちょっと待ってください。

漢方薬だったら、なんでもいい!というわけではありません。

病院の婦人科でも、PMSの治療として漢方薬を処方されるところは山ほどありますが、患者さんの病的体質である『証』を診て、処方できる病院は、残なんながら、ほとんどとと言っていいほどありません。

病院で、まず、まともに漢方薬が効くように処方してもらえるとは考えないほうがいいです。

東洋医学的な詳しい問診を取らないで漢方薬が処方されたり、飲んだ後の変化を聞かずに何ヶ月も同じ漢方薬を出すような場合は、身体の不調を感じた時点で、すぐに漢方薬を飲むのを中止したほうがいいです。

なぜなら、合っていない漢方薬で、よりPMSが悪化するかもしれないからです。

また、合っていない漢方薬を長期間飲む事で、副作用を引き起こす場合もありますので漢方薬を飲まれる場合は、全身の症状と状態を分析した上で、証を診断し、その証に基づいて漢方薬を選んでくれる先生にお願いしましょう。

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【引用先及び参考図書・Webサイト】
月経前症候群 メルクマニュアル(家庭版)
月経前症候群(プロフェッショナル版)
月経前症候群(PMS)
◯ 今日の治療指針:医学書院
◯ 治療薬マニュアル:医学書院
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◯ 治療薬マニュアル:医学書院
◯ツムラ医療用漢方製剤マニュアル
◯オースギ医療用漢方製剤マニュアル
◯漢方方意辞典:緑書房
◯漢方診療医典:南山堂
◯漢薬の臨床応用:神戸中医学研究会
◯中医処方解説::神戸中医学研究会

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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