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漢方薬の瞑眩(めんげん)反応という言い訳には要注意!

「めんげん」反応って聞いたことありますか?

めんげん反応の特徴は、漢方薬を飲んで、その日か、翌日に今までにない副作用的な反応が体に起きることを指します。

例えば、全身に湿疹ができたり、かゆみが起こったり、皮膚が赤くなったり、頭痛が起きたりなど。その症状は、その人の体質、選んだ漢方薬、周囲の環境などによって、いろいろです。

そして、その反応症状は、1日の間に収まります。

そして、その反応後、本来治したかった体の不調がすっかり良くなります。

滅多に起こらないめんげん反応

漢方薬を飲むと稀(まれ)にこういった反応が起こる事があります。

しかし、漢方薬を専門に扱っているうちでも、瞑眩は、数年に1度あるかどうかというくらい、ほとんどありません。

本当に珍しい反応です

最近は、エステティシャンや医者などが、本当の「瞑眩(めんげん)」の意味を漢方医学を理論的に理解していないのに、悪い症状が出た時に自分の治療の腕の悪さの責任逃れのために使われていることがあります。

「瞑眩(めんげん)」は、嬉しい結果をもたらすことを含んだ言葉ですので、「その症状は瞑眩反応だ!」と言われると患者さんは、本当は副作用かもしれないのに安心してしまいます。

だからこそかも知れませんが、いとも簡単に、この「めんげん」という言葉が言い訳でよく使われるのかも知れませんね。

ですが、その言葉を安易に信じてしまってはいけません。

めんげんであるかどうかの見極めるポイント

瞑眩(めんげん)反応か、ただの副作用かを見分けるポイントは ❶〜❹ あります。

❶ めんげんは漢方薬を飲んで1〜3日の間に悪い症状が起こります。

飲んで、3日以上経ってからの症状はめんげんとは言えません。

ただ単に、飲んだ漢方薬が合っていなくて副作用が出たか、治療中の反応と考えます。

❷ 漢方風サプリメントを飲んだ際には、めんげんは絶対に起こりえません。

裏の表示の名称の欄を見て、『加工食品』となっていたら、めんげんとはなんの関係もありません。

ただの言い訳です。

瞑眩と副作用の違いの意味を聞いてみてください。

詳しく説明できないと思います。

エステサロンなんかで勧められた場合は、注意してください。

漢方の生薬を使った商品を扱っているだけで、漢方の理論を都合良く悪用しているだけに過ぎません。

❸ めんげんは予期せぬ副作用だったりすることが多く、慢性病で処方した漢方薬より『急性の病気に対して短期で処方した漢方薬』で起こることが多いので、慢性病の治療で出された場合は、めんげんの可能性がほとんどありません。

この場合は「漢方薬と体質が合っていないのではないですか?」と聞いてみてください。

❹ 重要なことは「瞑眩(めんげん)」であることを判断できる先生かどうか?ということです。

漢方薬を処方する前に証(東洋医学的体質)が分析できていないと『瞑眩(めんげん)か体質と漢方薬が合っていない副作用』かの区別もつかないので、証を診断できていない場合は瞑眩が判断できません。

瞑眩(めんげん)か単なるダメな副作用かを考えよう

漢方薬は病院の薬のように症状を抑えるのではなく、体に変化を与えて調整するので、調整途中で起こる治す途中でおこる副作用的な症状単に体と合っていない副作用瞑眩(めんげん)の3つの副作用的な症状に分かれます。

治療途中であり、調整途中の場合の副作用的な症状はあらかじめ分析したから予測可能で、悪い副作用的な症状も証から予測可能です。

はじめに予測していた副作用のどれにも当てはまらない場合に「めんげん反応が出た。」ということになります。

つまり「証」が分析診断できて初めて「瞑眩(めんげん)」の判断が可能になります。

となると保険適用の漢方薬の場合は、病名マニュアルで選んでいるだけで体質や証のことなどはわかっていないので、瞑眩かどうかもわからないはずなのですよね。

何度も言うようですが、瞑眩(めんげん)は滅多にありません。

『名医の漢方医で40年の診療歴の中で数例あったかないか』と書いておられるので、まず不快な症状が出たら「めんげん」と思うのではなく「体質と漢方薬が合っていないか」「体質の分析も選んだ漢方薬も間違っているかもしれない」と『ただの悪い副作用の症状』の方としてみた方が良いと思います。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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