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お医者さん!聞いた質問に答えて!

こちらは、ヘルスケア大学とう医療系のサイトのQ&Aのページの一つです。

今回私の目に止まったページがこちらです。→歯のぐらつきが痛くて寝れません

悩んでいる方の質問は、昨日、歯医者に受診し治療をしたにもかかわらず、夜になったら『歯のぐらつきが痛くて寝れません』と。

その質問に対して、3名の医師が回答をされています。

的外れな医師の答え

どの医師の答えを読んでも、

  1. 自分は診ていないし、痛みの原因がわからないから、具体的には答えられない。
  1. それぞれの医師が指摘する原因がバラバラであり、最終的には結局、早めの病院の受診を勧めている。

『いえいえ、質問者さんは、そんな杓子定規な答えを聞いていません。』って。

この質問をされた方は、昨日、ちゃんと受診したばかりなのです。

そんな方に「早めの受診を!」というアドバイスは意味不明だと思うのです。

はっきり言って、このアドバイスは質問者に対して、ちょっと失礼に思います。

質問された方は、『私の質問をちゃんと読んでもらったのですか?』と気分を害されるのではないかと心配になります。

答えをどう活かせばいいの?

専門知識のない患者は、病院を受診するという術(すべ)しか持っていないのが普通です。

だからこそ、他に術(すべ)がないのかどうかを知りたくて、ネットで、このような質問をされているのです。

実際、この方は、症状が出て、すぐに手を打って受診しているけれど、原因がわからないままに治療され、痛みが何も変わらず、受診しに行ったこと自体が無駄になってしまっているのです。

この質問に答えた3名の歯医者は新たに病院を受診するように勧めていますが、この3名の歯医者が、仮に、この方の近所にいたとすれば、実際に治るまで3つの歯医者を全部、順に受診しろということでしょうか?

私がこの相談者さんの立場であれば、最初に歯医者を受診してよくなっていないのだから、正直、どの歯医者に行ったとしても、歯の痛みを治してもらえるような期待が持てません。

患者さんの知りたい答えと医者の答えのギャップ

私は歯科医ではないので、具体的な治療のやり方はわかりませんが、例えばせめて「次に診てもらう歯医者では、レントゲン写真を撮ってもらって、歯茎に炎症がないかどうかを診てもらい、問題がなければ、歯の噛み合わせの問題がないかを聞いてみてください。」というような具体的な回答をもらいたいものです。

また、そんな答えが返ってくるようなサイトだと思っていました。

わざわざ、質問したのに、決まり切ったマニュアルのような答えが返ってくるとは思わないですよね。

患者さん側は、専門的な知識がないので「痛いので、診てもらえますか?」しか言えないのです。

治療方針の立案や戦略は、本来は医者がすることであって、患者ができることではないのです。

患者側の思いを汲み取ってもらえないからか、患者の質問に対しての医者側の答えがチグハグでズレたものになるのでしょうね。

歯のぐらつきは、歯茎の炎症が起こってしまっていたり、その炎症の原因はストレスや疲労であったり、自律神経的な要因で歯の噛み合わせが無意識の中で強くなりすぎていたり、もしくは過去の歯の治療で歯茎に血だまりができてしまっていたり、過去に治療した時に取り除けなかった神経根の炎症だったり。

複数の原因が考えられます。

痛みをなくすためには、考えられる原因を考えられるだけ考え、ひとつひとつ確認し、その予想が違っていた場合は消去していって、本当の原因を見つけることがまず必要です。

こちらは、私の経験から書いた過去のブログです。(ブログ:歯痛も漢方でケアできました!

実は、歯茎の炎症は誰でも知ってる漢方薬で痛みが治まるんです。(でもそれって、芍薬甘草湯ではないですよ!)

お医者さんが質問に答えてくれるのはいいことですが、患者さんの質問の趣旨を正確に読み取って、答えてもらいたものです。

これはサイトに限らず、診察の現場でもしょっちゅう感じるのことなので、本当、的外れな答えは勘弁して。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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