漢方専門まごころ漢方薬店

病院で漢方薬を処方されたけど…大丈夫なの?

病院の漢方薬の『あるある』をご紹介したいと思います。

もし、漢方薬を処方される前に何も体質に関する質問をされなかったら、下記のような理由から漢方薬を選ばれている可能性があります。

不妊治療のクリニックでのあるある処方
ホルモン値も特にどこも異常がなくて、不妊の原因が特定しづらい女性に漢方薬を処方しています。

この場合、有名どころ(もしくはマニュアルにのっている)の漢方薬名と言えば、

「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「温経湯(うんけいとう)」などです。

本来なら、保険適用の漢方薬の中でも不妊症となると10種類以上はあるはずです。

ちゃんと体質に合わせて漢方薬を選んでいれば、だいたいの方が同じ漢方薬になってしまうという可能性は低いです。

なぜなら、みなさん、体質は違いますから。

男性の場合は、検査数値が良くないと、特に不妊治療クリニックでは具体的な治療法や薬がありませんので体質などは関係なしに処方される代表的な漢方薬が「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」です。

全国どこの病院も処方しているというのが驚きです。

日本の男性は病院から見ると、みんな体質が一緒のようですね…

この漢方薬はどちらかというと、高齢の方で体力があまりない方や、病後の体力回復のために主に選ばれる処方であり、どちらかと言えば弱いタイプの漢方薬ですので、元々普通に元気な方には「補中益気湯」を飲んだからといって、体力アップ、精力アップが期待出来るようなことは、ほとんどありません。

皮膚科でのあるある処方
アトピー、蕁麻疹でよく出される漢方薬に「黄蓮解毒湯(おうれんげどくとう)」があります。

熱を下げることにより、皮膚表面の炎症を抑えます。

汁が出ていてジュクジュクタイプのアトピーやミミズ腫れのような蕁麻疹に対して処方された場合は、なぜその漢方薬なのかときちんとした理由を聞いた方がいいと思います。

こういったタイプでは黄連解毒湯が合うかどうかは、微妙になってくるからです。

この漢方薬は体質と合っていなければ、胃がもたれたり、胃に負担がかかることがあります。

漢方薬は飲んだ後で、どのような変化があるかどうかを見極めることがとても重要なことなのです。

例えば、その漢方薬を飲むことによって、胃の調子が悪くなってきたとします。

普通は、処方された漢方薬が原因だと考えますので、次に同じ病院に行ったときに胃の不調を先生に話しますよね。

そうしたら、病院の先生は「では、胃腸薬(西洋薬)を出しときますね。」と自分の処方した漢方薬を見直さないで、被せて更に薬を追加することが多いです。しかも新薬、

でも「なぜ、胃腸薬も追加で必要なの?」と疑問に思いませんか?

でも、こんな感じで胃腸薬を増やされた方はザラにいます。

元々、体質に合っていない漢方薬を飲んだために胃の調子が悪くなったわけですので、西洋薬の胃腸薬でなんとかしようとする前に、ただ単に漢方薬を飲むのをやめれば胃腸のトラブルは解消されるのです。

もしくは、体質を見直して、胃腸の負担にならない漢方薬を選べばいいだけの話しです。

西洋薬の胃腸薬を飲んでまで、その漢方薬を飲み続ける必要って一体どこにあるのでしょうか?

はじめの例に挙げた不妊治療クリニックでもよく出される「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」も、体質によっては胃がもたれることがある処方です。

もし、漢方薬を飲んでからの体調の変化を相談した時に胃腸薬など、西洋薬を追加して問題を回避しようとしたら、「あれっ、この先生の漢方、おかしいかも?漢方のことわかってない?」と思ったほうがいいですよ。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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