漢方専門まごころ漢方薬店

栄養ドリンクは飲むなら、たまにしましょう!

今や、アメリカのママさんの間ではコーラやサイダーのような無果汁飲料を自分の子供には飲ませないのが当たり前!というのが普通になりつつあります。

(肥満問題の解決に当たるために、ミシェル・オバマ夫人が推進役となって始まったプロジェクト「レッツ・ムーブ」などが背景にあるようです。)

ハワイに住む私のお友達も、子供たちにはそういったジュースは飲ませないようにしっかりと教育していました。

コーラは、アメリカではとってもメジャーな飲み物なのにです。

大体、どこのお店に行っても売っていますので、子供たちの目にもすぐにとまります。

「だからこそ、子供のうちから飲み過ぎないように教えないといけない!」というのが、ママ達の思いです。

日本でも、だんだんそういった考え方が広がってきているのも日々の子育ての中で感じています。

ところで「慢性疲労や元気がない時に飲めば効く!」というような栄養ドリンクは、大人の人が飲む健康的なものというイメージなので、最近まで危険視するようなことはありませんでした。

栄養ドリンクは、コンビニでも売られるようになって、種類も本当にたくさんありますよね。

中には、1本1000円以上もする高価なドリンクもたくさんあります。

こういったドリンクには、いくつかの生薬が配合されている場合が多いですね。

ドリンクによく使われる生薬には、ゴオウ・人参・たいそう・冬虫夏草などですね。確かにこのような漢方生薬をそれだけで毎日飲むというのは、味もキョーレツで、もし効くとしたら、かなり偏った効き方をしそうです。

漢方薬は生薬の種類のバランスが命です。

なんでもかんでも良さそうなものを入れれば効くというものではありません。

生薬は無駄がなく全てが良いものです。

だから、バランスが命なんですね。

生薬はクセがあるため、この味を美味しく飲みやすいようにしたのが、栄養ドリンクです。

飲めばすぐにわかりますが、飲みやすくするために砂糖や甘味料が入っています。

しかも大量に!

どんな栄養ドリンクにも、ほとんど入っているのが合成保存料である、「安息香酸Na」です。

これは腐敗を防ぐ添加物です。

他にも香料やカラメル色素なども入ってますし、安価な栄養ドリンクには、缶ジュースやコーラや清涼飲料と同じく人工甘味料、ph調整剤などが入っている場合もよくあります。

飲む目的が、毎日元気になるためのドリンクとして売られているので、思わず体によさそうに思いますが、先ほどのコーラなどの清涼飲料と同じく、ほとんどが体によくない砂糖と添加物でてきているのです。

味付け程度に生薬などがほんの少しだけ入っています。

表示を見てみてください。ほんとにちょっとしか入ってません。

でないと、生薬の変な味で飲みづらいです。

生薬の良さを身体に取り入れたいのに甘い方の砂糖などがほとんどって、なんかどうなんでしょう。

甘くて、添加物のいっぱい入っているドリンクを元気に過ごしたいために、毎日1本飲むというのは健康から大きくかけ離れてしまいますよね。

また、生薬を配合した高価な栄養ドリンクは、甘いだけでなく、漢方薬の効能から見ても少し危険な部分があります。

飲むと元気になるからと、毎日毎日飲んでいると、生薬は体の中のエネルギーを引き出してくれますが、その後のフォローはできません。

飲んで、数時間は元気に動けるようになりますが、その使ったエネルギーは、当たり前ですが補充しなければなりません。

補充とは、質の良い食事と睡眠です。

その補充を行わないまま栄養ドリンクを飲み続けていると、ガソリンがないままエンジンをふかしている車のような状態に体がなってしまいます。
体がそうなってしまっては、どんなに栄養ドリンクを飲んでも元気にはなりません。

栄養ドリンクは”ここぞ。”という時だけ、たまに飲んで体のベースとなるエネルギーを蓄える日をしっかり持ちたいものですね。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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