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ニキビや湿疹にお餅はNGです!

もうすぐ、2015年も終わりですね。
年末は仕事の方も忙しくなり、体力をつけて頑張っていかないといけないシーズンです。

そして、年のあけるお正月には、お雑煮や焼き餅、ぜんざいなど、お餅を食べる機会って多くなりそうですね。

普段はあまりお餅なんか食べないという人でも、お正月ばかりは食べるなぁ〜という方は意外にいらしゃるのではないでしょうか。

お家で餅つきをするという方は最近減ってきてはいると思いますが、つきたてのお餅っていうのは格別に美味しいですね。

私も大晦日には、つきたてのお餅を買いに走ります。やっぱりお雑煮は食べたいですから。

実はお餅って、漢方的に見ると少し注意が必要なんですね。

特にニキビやアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の方は、食べ過ぎてしまうとひどくなってしまう恐れがある食べ物なんですね。

もち米は、漢方でいうところの『気』が強い食べ物なんです。だからこそ、食べると力になったり、元気になると昔から言われていますが、逆を言えば、消化するのにも力がいる食べ物でもあります。ですので、胃腸などの消化器官が普段からあまり強くない方も食べ過ぎには要注意です。

皮膚疾患の方が食べると良くない理由は、もち米は『気』が強いので、食べるとその気が身体の中を充満します。もともと、アトピーや湿疹などの病をもつ方は、気や熱をうまく発散できないために病となっている場合が多いので、お餅を食べると皮膚の炎症(熱)を引き起こしやすく、症状がひどくなりやすいのです。

だからと言って、お正月に全くお餅を食べないというのは少し寂しいですよね。お餅を食べたら、他の食べ物でバランスをとることをおすすめします。
気や血を巡らす効果のある物と一緒に食べると良いかもしれません。

例えばおせち料理なら、

黒豆・・・血行を良くし、免役力を高めます。胃腸の機能を高め余分な水分を除く作用があります。
しいたけ・・・胃腸を養い、元気をつけます。
酢(なます)・・・血の巡りを良くし、魚や肉の毒を解消する解毒作用があります。また、イライラをしずめてくれます。

他にも、チンゲンサイは、体内にこもった熱を除き、血行をよくして、皮膚炎症の腫れを消すと言われています。
白菜は、消化を促進し、胃腸を整えます。また、ストレスを抑えてくれます。

後、少しずつのお餅を時間をずらして食べるなど。
1回の時間の中での負担を大きくしなければ、うまく調整できます。

もち米はお餅だけでなく、あられやおかきなんかももち米でできているものがあるので、もち米が原材料となっている米菓子の食べ過ぎにもお餅と同じように食べ過ぎないように気をつけてほしいと思います。

お餅は元気がつく食べ物ですが、体が弱っている時に食べると反対に体調を崩してしまうこともあります。風邪気味で食欲が落ちている時などは、お餅は食べないようにした方が無難です。
風邪を治すコツは胃腸を健やかに保つことですから。

お正月も食べる物のバランスを上手にとって、ごちそうを楽しんで下さいね。

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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