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抑肝散は本当にアルツハイマーに効くの?

近頃、アルツハイマー(認知症)に有効と言われている漢方薬として、病院などでは、よく『抑肝散』その他、『釣藤散』『抑肝散加陳皮半夏』などが処方されていると聞きます。

アリセプト、ドネペジルなど病院の薬も同じようにアルツハイマー病の治療に使用されます。

ご家族としては、副作用が心配で、あまりこのような病院の薬より、漢方薬に頼りたいと思われる方も多いかと思います。

認知症に有効と言われている、上に揚げた3種類の漢方薬には「釣藤鈎(ちょうとうこう)」という生薬が構成生薬の中に入っています。西洋医学的には、この生薬が空間認知障害を改善させると言われており、イライラ感もなくしてくれる働きがあるそうです。

ですので、こういった認知症に有効と言われる漢方薬は、イライラした場合などに飲むとなんとなく効いたような感覚があるかもしれませんが、飲み続けたからと言って根本的な患者さんの病気の治癒には難しいと思われます。

漢方薬であるにもかかわらず、根本治療できずに、どちらかというと心療内科系のお薬のように対処療法になってしまいます。

漢方薬を処方する大前提が、問診して体質を診断し、その方に合った漢方薬をお選びするということです。

ところが、この病気の難しいところは、ご本人からより詳しい問診をとることが通常の病気と違って曖昧すぎて、明確でないことです。

漢方薬を飲んでもらって、飲む前と後の症状の変化を聞く事によって、その漢方薬が効果的に働いているのか?それとも悪くなってしまっているのか?を判断するのですが、ご本人から数日前の事を詳しく聞かせてもらう事は、まずできないですよね。

通常の漢方相談でも、前回おっしゃっておられた症状などの事で大きな矛盾があった時は本当にこの漢方薬で良かったのか?悪かったのか?の判断がとても難しい時もあったりします。

認知症に漢方薬が有効かも知れませんが、そもそも漢方薬の治療法に認知症という病気が当てはまりません。
病院では、問診をとるのが難しいのに、どうやって数ある漢方薬の中から、その患者さんに合う漢方薬を処方されているのでしょうか?

そして処方後、その患者さんの体質に合っているかどうかをどうやって判断されるのか、単純な疑問が沸いてきます。

本来、一口にアルツハイマーと言っても原因は様々。
一般的な原因としてあげられるのが、

  • 薬剤の副作用
  • 慢性アルコール依存症
  • 脳腫瘍または脳の感染症
  • 脳内の血栓
  • ビタミンB12欠乏症
  • 甲状腺、腎臓または肝臓の疾患の一部

などです。

西洋医学的であっても原因がこんなに違うのに、それに加えて更に患者さんの体質も一人一人違うはずです。
それを数種類の漢方薬の中のどれかに当てはめるというのは、漢方の治療原則から見て、本当に効いてるのかな。と思います。

なんだか、違うなと思ったら別の漢方薬に次々と変えていくのでしょうか。

ご本人が、漢方薬を飲んでいると調子がよいのなら、続けても大丈夫ではないかと思いますが、調子が悪くなる場合もありますので、その時は無理をしないで中止することも必要かも知れません。

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ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

ブログの著者 東洋医学カウンセラー 松村陽子

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